哲学ニュース

6. 労働
労働

労働)パナソニック工場の男性自殺 持ち帰り残業認め、遺族と和解

ニュース記事

男性は19年4月に課長代理に昇格し、業務が増えて自宅に仕事を持ち帰ることが常態化した。同年9月にうつ病を発症し、翌月に自宅で亡くなった。
パナソニック工場の男性自殺 持ち帰り残業認め、遺族と和解(毎日新聞) – Yahoo!ニュース

哲学的な解説

一定の目的を達成するために合理的に手段の考量をする目的合理的行為にある程度まで対応するもので,目的によって手段を神聖化するようなことをしない,(中略)
哲学事典』「責任」(p.830)
人間は幸福追求の願望をもって生まれるが,自然的・合理的〈真理〉と人為的・非合理的〈誤謬〉とを区別する能力をもたない.この原理にしたがって教育されるならば,真理を認識し,他人の幸福を増進する行為によってのみ自分の幸福がえられることが理解できる博愛的な「合理的人間」が形成されるという.
岩波 哲学・思想事典』「『新社会観』」(p.820)

自主管理個人主義による哲学的な学習

次の四つの自習を習慣化させること。
①一分程の省察を行うこと・②一文程の短文を書くこと
③一言程の格言を読むこと・④一回程の沈思を行うこと
自分自身の「死にたい」という自殺願望もしくは現実逃避等に本気で直面し、自分自身の「生きたい」という本能に立ち返って、命の価値を再考すること。
自分自身を、他者の需要や社会の評価等から、自力で解放すること。
次の四つの力を鍛錬すること。
①懐疑心・②批判思考・③反骨精神・④自己決定
社会が利己的な目的で次の四つのことを仕掛けて来ることを学び知って、その逆の行為を積み重ねていくこと。
①本当のことを知らせないこと・②おかしいと思わせないこと
③新しく考えさせないこと・④自ら多く深く問わせないこと
自分の感覚や認知を健全に取り戻したり、新しく広げ深めたりするために、情報の収集や分析に、知識の発展や深化に努め励むこと。
人間関係の構築を慎重にして、確りと深く考えて取捨選択や創造破壊し、人間関係等よりも、利他的かつ自己中心的に、自分自身の人生を大切にすること。
有限な時間の中で、時間を命と同等に大切にし、他者・物資・出来事等が、時間並びに人生に付随して来るものとしての観点を持つこと。
「自然淘汰」という自然の摂理を、常に意識しては、「勧善懲悪」という人間の概念を、一つの願望に過ぎないという事実を認識すること。
本気で自分の人生を自分自身のためのものにするために、「学習」と言う自力を鍛錬していくこと。
他者や社会の無責任や無学・無知ぶりを知っては、熟思黙想して自分自身の本音と向き合って、博学で熟知のある責任を持つこと。
孤独を極度に恐れたり、他者に全面的に依存したり、社会的な評価や経済的な不安に全面的に左右される人間関係を完全に断ち切って、自分自身と対話すること。
自分自身の解釈を多様化かつ広範化させて、良心や共感に、義務感や責任感等が、他者や社会が自分自身を束縛や洗脳する欠点や弱点にならないようにすること。
自分の中に蓄積されたストレス並びに言葉や概念と、押し殺して来たストレスや本心と向き合って、正しく自他周囲を認識すること。
唯一、決して取り戻せず、そして有限で一方的に減少し続ける財である「時間」を大切にすること。
自主管理個人主義(3つの能力/12の能力要素)と「労働」

紹介文献

過労死は何を告発しているか――現代日本の企業と労働 (岩波現代文庫) | 森岡 孝二 |本 | 通販 | Amazon
理論と調査を往還し、独自の認識論を打ち立てた社会学者の足どりを丹念に追う。ハビトウス、界、資本という基礎概念はいかに形成されたのか。膨大な未邦訳文献と一次史料からその葛藤を浮き彫りにする。

7. 教育
教育

教育)中国「何の影響もない」ネットから話題“消える”

ニュース記事

中国外務省は6日の会見で「招待されていないのにボイコットをあおるのは自意識過剰だ。アメリカがこのまま突き進むならば、必ず断固反撃する」と牽制(けんせい)をしています。
中国「何の影響もない」ネットから話題“消える”(テレビ朝日系(ANN)) – Yahoo!ニュース

哲学的な解説

一般に判断力は特殊を普遍(規則,原理)に包摂する能力であるが,この普遍が与えられていて,特殊をそのもとに包摂するときが規定的判断であり,逆に特殊が与えられているだけで普遍原理が不定で,求められているときが反省的判断である。(中略)反省的判断力は対象を原理によって規定するのでなく,目的概念(自由の法則)を立てて,それにしたがって自然の意味価値を評価・判定beurteilenする能力である。
哲学事典』「反省的判断」(p.1126)
反省は,可視世界への知から不可視の光への知への転換としての「知ある無知」(クザーヌス)である.
岩波 哲学・思想事典』「反省」(p.1298)

自主管理個人主義による哲学的な学習

「自由」即ち「自分自身に由ること」並び「法則」即ち「自然法則に則ること」に努め励んでいくこと。
自身の欲求をはじめ、周囲の状況や社会の常識、経済の変動や時代の流れ等、そして、「言語や概念」を克服して、自然の摂理に帰って学び知ること。
自然の力が自分自身に働き掛けているという事実(作用)を深く再認識して、自分自身が自然に対してどう働き掛ける(反作用)のかを学び決めること。
特殊の存在に対する認識並びに直面するために、特殊を普遍に当てはめようとするだけではなく、「自由の法則」に遵って、新たな原理を見出すこと。
自然の「無意味」並びに「無価値」を評価・判定するために、学問を以て、欲求を徳化しては、情報を知識に転化させて、能力を技術へと高度化させること。
「決めるため」や「行うため」等、「決定」のような姿勢だけではなく、「知るため」や「学ぶため」等、「探究」のような姿勢をも持つこと。
「決まったこと」だけではなく、時には、「知らないこと」から「決める」ようにすること。
既存の規則や原理等から出て、新しい観点や価値観・世界観等を探究並びに創造すること。
知ることで、逆に知らなくなってしまうことや、知らないが故に知るようになることを、知ること。
「決めさせられる」と言う運命で、いかに「決める」と言う事象を「決めていくのか?」と言う活動を行っていくこと。
物事を起点や基点を究明する「世界の観察者」と、自身の起点や基点を調整する「世界の参画者」としての観点とを、持つこと。
言行の不一致や矛盾を認識するために、利害損得を離れては、無知の知を得て、問い疑いつつ学び省みること。
自分の不快感や嫌悪感を道義や公共へと移行させて鍛錬し、自分の安心感や幸福感を慈善や仁愛へと移行させて鍛錬していくこと。
安全かつ静寂な時空を確保しては、ストレスを軽減させて、存在自体への純粋な認知能力を取り戻すこと。
自分自身への気遣いや心配・慰労等を確りと行っては、他者や社会からの批判や非難の内容並びに意図を洞察して、適確な取捨を行うこと。
自主管理個人主義(3つの能力/12の能力要素)と「教育」

紹介文献

認識と反省性: ピエール・ブルデューの社会学的思考 | 磯 直樹 |本 | 通販 | Amazon
理論と調査を往還し、独自の認識論を打ち立てた社会学者の足どりを丹念に追う。ハビトウス、界、資本という基礎概念はいかに形成されたのか。膨大な未邦訳文献と一次史料からその葛藤を浮き彫りにする。
5. 経営
経営

経営)「たるんだ職場」の変え方は、ジョブズの「現実歪曲フィールド」が教えてくれる

ニュース記事

現状維持の誘惑に引きずられることなく、いかにして「現状の外」にあるゴールにチーム・組織全体を、個々のメンバーを、そして自分自身を「没入」させていくか──リーダーシップはこの一点にかかっているのです。
「たるんだ職場」の変え方は、ジョブズの「現実歪曲フィールド」が教えてくれる – ライブドアニュース (livedoor.com)

哲学的な解釈

リーダーシップの構成要因として,⑴指導者,⑵服従者,⑶集団の状況,⑷集団の課業をあげうる。指導者は,強い影響力をもつ地位にあたって集団の目標を設定し,服従者の行動様式に影響を与え規定するものであるが,その際,力によってのみ服従者を動かす場合には,指導ではなく支配であると考えられる。したがって,指導者は服従者の自発性を起動し,指導の権威が積極的に受容されるものでなければならない。
哲学事典』「リーダーシップ」(p.1466)
行為において行為者は,一定の未来の状景を先取り的に表象し,その状景を実現することにおいて,ある期待された価値に到達しようとする.〈目的〉とは,この,実現されるべく意図されている未来の状景において達成されるはずの価値のことである.
岩波 哲学・思想事典』「目的」(p.1591)

自主管理個人主義による哲学的な学習

「可能性の変化」を、「社会風潮や時流」等とだけではなく、「己自身の努力の程度」とも比較して、その因果関係について、実践的に考察していくこと。
問題を自ら提起していくこと。そのために、次のように、自分と他者の関係の観点を変えていくこと。(切問近思)
⑴他人事を私事の如く思って、本当の私事の実現や改善から努めること。
⑵他人の功徳を喜んで学び倣い、自分の有利や余裕等を見出すこと。
⑶他人の罪過を慎んで学び知り、自分の不利や問題等を見出すこと。
「価値は、最初から物や事自体に備わっており、それを享受する。」という姿勢ではなく、「物を究明して活用し、事を理解して対応する。」という姿勢になること。
内界の指導者「意志」を確立させては、好学や向学の念のある学習者へと成長させて、感情や理性、思考や経験、精神や肉体等の能力を健康的に発揮させていく。
実践の起点である「思考」と、思考の具体である「実践」、それぞれ異なる世界(内界と外界)でのこの二つの活動並びに事象を、反芻(はんすう)の如く、密接に並行させること。
知らないことを恥じては、知らないことを知ることを喜び、知ったことをもう一度新しくかつ深く知ることを楽しむこと。
常に自ら情報収集に努め励んでは、学習を以て情報を知識へと変化させていって、適時にかつ即時に知識を実用化させていくこと。
次の四つの徳行を、主体的かつ創造的に成していくこと。
⑴己を修めて、人を知っては、人を活かして、人を愛する指導。
⑵課業の内容を知っては、目標を熟知して、目的に納得した服従関係の構築。
⑶自制心や自立心に克己心等の無い集団を見棄てて、それらが有ろうと努力して学習する集団を体系的かつ個性的に組織化させること。
⑷集団の課業が各個人の利益に確りと還元されて、各個人の利益を集団の課業に応用すること。
実践的な観念においては、「全ては自分一人に由る」と考え、観念的な実践においては、「自分は世界の一部に過ぎない」という事実を洞察すること。
学習による知識の獲得を通じて、価値観の発展的な変化や充実した多様化を実現していくこと。
遍在している「未知」並びに「不可知」の存在、そして、自分自身のそのような状態を、次々と知っていくために、情報収集や想像に楽しく努め励むこと。
理念や雄弁だけではなく、共感や傾聴をも以て、他者の自発性を起動させていき、地位や実績だけではなく、礼儀や意志をも以て、自分の権威を高めていくこと。
次の二つの奮励努力を、自発的かつ意欲的に努め励むこと。
①善の批判的かつ革新的な改善(現状の善に長く満足しないこと)
②社会正義の人格化かつ個人化(形式に自ら内容を持たせること)
相手の服従や沈黙ではなく、相手の姿勢や成果に、成長や進歩等で、自分に対する相手や社会の評価を本当に知っていき、それを参考にして自己評価すること。
次のように、時間を体得していくこと。
①「現在」という結果を以て、確りと「過去」という原因を深く究明かつ深く理解していくこと。
②「未来」という結果を以て、確りと「現在」という原因並びに理由を善く創造していくこと。
③「現在」という現実に勇ましく臨んで、一瞬一瞬の知の状態と、知った内容を学び知ること。
自主管理個人主義(3つの能力/12の能力要素)と「経営」

紹介文献

グラフィックファシリテーションの教科書 | 山田 夏子 |本 | 通販 | Amazon
「チームビルディング」「ビジョン設定」「商品開発」「組織改革」「教育・地域活性」等の参考になる一つの良書。
2. 文化
文化

文化)「遺体ホテル」への反対運動 経営者が語った〝至極まっとうな反論〟死体を歓迎しない「究極の自己否定」

ニュース記事

多様性やダイバーシティが叫ばれて久しいが、わたしたちが承認している多様性の実態とは、不吉な兆候として忌避される対象をあらかじめ消し去った上での多様性であるのが実態だ。共存することへの嫌悪感などといった感情の絶対化に基づき環境を美化した上での多様性に過ぎない。
「遺体ホテル」への反対運動 経営者が語った〝至極まっとうな反論〟 死体を歓迎しない「究極の自己否定」(withnews) – Yahoo!ニュース

哲学的な解釈

偶発的に,あるいは自覚的に訪れる生の終末。有機体より無機体への転化。
哲学事典』「死」(p.553)
死の事実こそは,人生の〈無常〉を最も深く感知せしめ,人生の意義について人を煩悶せしめ,懊悩にみちた数々の宗教的哲学的諸思想を生み出す源泉となってきた.
岩波 哲学・思想事典』「死」(p.599)

自主管理個人主義による哲学的な学習

「死にたい」という疲労困憊や絶望感等から発せられる気持ちや言葉と、「生きたい」という本能並びに本性の矛盾の対立に気付くこと。
次の三つの心の状態を、学問を以て改善していくこと。
①「有る」への執着心・②「無い」への恐怖心・③「在る」の忘却
「死」という決定から、「死への行き方」即ち「有限の生命活動の有様」を、自ら学んでは、悩んで、そして、決行すること。
自分が好きで、自分には出来ることを誇り尊んで、社会から不当に強要される、自分には出来ないことを恥じ苦しまず、まだ出来ていない徳行に努めること。
考えることと同時に、感じることにも努め、感じると同時に、学ぶことにも努めていくこと。
報道等を通じて、病気や災害、事故や事件、戦争等はもちろんのこと、周囲の環境に在る動植物の変化、特に闘争死や衰弱死等も記憶すること。
死に関する事実を知るまたは思い出して、生気を高めていくことを習慣化させていくこと。
食事で、深謝の念(深い感謝と誠実な良心)を必ず懐くこと。
「『死』という、全て生物が到達する存在の最終の瞬間」という平等の存在と、「『生』という、全て生物の有限の活動」の不平等性を学び知ること。
時折、意を無にしては、心を虚しくて、情を空しくし、そして、純一無雑な認知で、景色(空間)を観ては、変化(時間)を黙視して、本心(点)に立ち返ること。
自分で自分自身を大切に想う気持ちを以て、他者や環境を認識並びに洞察すること。
死を招く発言を厳しく戒めては、生を促がす発言を適時に行って、生を冒して死を招く誹謗中傷や暴力には、厳粛な自衛行動あるいは拒絶的な回避行動を成すこと。
危険なことは、一人で考えずに、善人や賢人を探し求めて相談し、善良な行為は、大衆や社会には、出来る限り、あるいは善い理由外では極力公言せず、行うこと。
次の三つの構造を認識すること。
①他者の苦痛並びに死に因って自分自身が生存していること。
②自分自身の喜楽並びに生に因って他者が死亡していること。
③自分自身の意識並びに気力には、「死」という内容が在ること。
ストレスから来る肉体的・精神的な疲労困憊や激痛・辛苦等を、真剣に受け止めて、生の継続を何よりも最優先して、死の可能性を限り零に低めていくこと。
自主管理個人主義(3つの能力/12の能力要素)と「文化」

紹介文献

哲学者とオオカミ―愛・死・幸福についてのレッスン | マーク ローランズ, Rowlands,Mark, みね子, 今泉 |本 | 通販 | Amazon
気鋭の哲学者が仔オオカミと出会い、共に生活しその死を看取るまでの驚異の報告。野生に触発されて著者は思考を深め、人間についての見方を一変させる思想を結実させる。