9. 環境
環境

デジタルから考えるデジタル田園都市国家構想① デジタル田園都市国家構想の目指すべきもの

ニュース記事

デジタルから考えるデジタル田園都市国家構想』「デジタル田園都市国家構想の目指すべきもの」(p.2)

哲学的な解説

社会一般の幸福。個人の幸福にたいする概念で,個人の権利,自由を制限する原理としてつかわれる。すなわち立憲主義の初期資本主義興隆時代においては各人の自由な私益追求が同時に社会一般の幸福のためにもなると信じられたが,やがてこのような自由競争が社会的強者と弱者の差をいよいよ増大することがわかり,そこで社会的弱者を保護するため強者の権利,特に所有権行使の自由を制限する原理としてつかわれるのがこれである。日本国憲法もこれを個人権尊重の限界と規定しているが,しかし、この公共の福祉はかつて警察国家において社会的強者が社会的弱者の個人権を制限したばあいにもその合理化の名としたことがあり,いわば両刃の剣ともいうべきものとして,その乱用がおそれられている。
哲学事典』「公共の福祉」(p.464)
(中略)政府や政党,利権集団,マス・メディア等による意見操作の圧力が加えられる〈操作的〉公共性,大衆的同意・忠誠の調達の領域といった否定的な記述が支配的になっていくなかで,ハーバーマスの前記の著作は,公共性の構造・機能の史的研究,また行政・経済のシステムから相対的に自律した市民の社会(Zivilgesellschaft)の新しい理解と公共性の理念を結びつける政治・社会理論の展開を促した。
岩波 哲学・思想事典』「公共性」(p.487)

自主管理個人主義による哲学的な学習

自由を保障する強制の存在を再認識するために、自他の利害損得と、社会の多様性を学び知ること。
公共心を以て、「自分は社会の一員である」という自覚を持つと同時に、自己愛を以て、「社会の一因となる自分」という自信を持つこと。
社会生活の中で、一員として、積極的に様々なことを学び続け、一因として、能動的に挑戦し続けること。
社会保障に依拠しつつも、決して依存することなく、自力を高め続けること。
生存本能を理性で鍛錬していくことで、社会的弱者でいる時、精神的・心理的な不屈さを学び得、社会的強者でいる時、倫理的・哲学的な謙虚さを学び得ること。
自由の重責や危険性と、強制の存在意義や重要性等をも、自ら確りと能く学び知ること。
まず心を修養し、次に体を鍛錬し、また財を貯蓄し、さらに学を蓄積し、そして時機を得ること。
個人と社会の長所と短所を比較しつつ、その同調から退廃的な安定を、その対立から創造的な破壊を、その協和から進歩的な創造を、それぞれ見出していくこと。
物事の連鎖とその影響を、常々、深い洞察力と共に顧み続けること。
疑問を懐いては、疑念をも懐いて、疑心を以て追究していくこと。
自分の観念や価値観を多様化・広範化・深化等させていくことで、環境の実態を創造的に見出していくこと。
抽象的な多義語の意味を、思弁と経験を以て会得していくことで、意欲の深化並びに意志の強化を図っていくこと。
相手の立場を確りと理解できるよう、自分の短所や欠点・弱点、挫折や失敗・過失等を、常日頃から学習意欲を以て思い出していくこと。
生きることの難しさを再認識し続けることで、自分自身の弱さと同時に、新たな可能性や選択肢等を再認識し続けること。
社会の分断ぶりを反面教師として、自分自身の知識と現実の一致を図っていくことで、自己責任と自己判断を上手に実践していくこと。
自主管理個人主義(3つの能力/12の能力要素)と「環境」

紹介文献

新訳 明日の田園都市 | エベネザー・ハワード, 山形 浩生 |本 | 通販 | Amazon
 近代都市計画の祖、ハワードによる住民の立場から考えられた初の都市計画論。不朽の名著、新訳版刊行。  
 ハワードの考えていた田園都市というは、名前や、その後のレッチワースをはじめとするニュータウン群から想像されるような牧歌的な郊外住宅地ではない。  
 そもそも本書の大半が都市の物理形態よりは、社会システムや事業収益計算に費やされていることは、改めて指摘しておこう。でもそのわずかなフィジカルプランの部分ですら、ハワードがここで思い描いているのは、むしろ最新のテクノロジーを取り入れた超ハイテク都市だ。
公共哲学とはなんだろう [増補版]: 民主主義と市場の新しい見方 | 隆夫, 桂木 |本 | 通販 | Amazon
 見知らぬ他者との協力と信頼によって築かれる秩序はいかにして可能か。民主主義だけでなく市場もまた、それを実現する重要な社会制度であり、特定価値の実現でなく多様な価値のバランスの追求こそが公共哲学の任務とみる、民主主義と市場が支える自由社会をですます調で語る入門書。増補版では2005年以降の社会の変化を織り込む。  
 公共性の危機に直面してあらためて「あるべき民主主義と市場」を問う。いかにして他者と協力し信頼しあう秩序を築くか。モラルサイエンスの一貫した視点で、公共哲学を切り拓くひとつの試み。
公共性の構造転換☆〔第2版〕☆ | ユルゲン ハーバーマス, Habermas,Jurgen, 貞雄, 細谷, 正行, 山田 |本 | 通販 | Amazon
 市民的公共性の自由主義的モデルの成立と社会福祉国家におけるその変貌をカント、ヘーゲル、マルクスにおける公共性論を援用しながら論じる。第2版には批判への応答を含む。いまや古典的な名著。  
〈市民公共性〉というカテゴリー概念をめぐり、人文社会科学の様々な領域を横断し、今日の社会思想シーンに劇的な衝撃を与えたハーバーマスの代表的著作。原書新版への序文をあらたに訳出・増補して復刊。

コメントを残す

コメントを投稿するには、以下のいずれかでログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中