ニュース記事
ロシア軍がウクライナの首都・キエフに侵攻しているとみられるが、アメリカの国防総省は、当初予想していた以上の抵抗に遭い、首都陥落に向けた勢いが鈍っているとの分析を示した。 ウクライナメディアは、首都・キエフのマンションの間をロシアの軍用車両が走っている様子を報じている。 一方で、ウクライナ軍も武器を持ち、キエフ市内を移動している様子がみられるほか、ウクライナ国防省はロシア軍の大規模な侵攻を防ぐため、橋を壊すなどして抵抗していると明らかにしている。 アメリカの国防総省によると、当初予想していた以上のウクライナ軍の抵抗に遭い、首都陥落に向けたロシア軍の勢いが鈍っているとの分析を示した。 また、国境周辺に集結したロシア軍の3分の1が、ウクライナでの戦闘に参加しているとしたほか、これまでに200発以上のミサイルを発射し、いくつかは住宅地に落ち、被害が出ているという。 首都キエフをめぐる両国の軍の動きは、激しさを増している。 |
わが国の安全保障 平和と安全は、国民が安心して生活し、国が発展と繁栄を続けていく上で不可欠です。また、一国の独立は、国が政治、経済、社会のあり方を自ら決定し、その文化、伝統や価値観を保つため、守らねばならないものです。平和、安全および独立は、願望するだけでは確保できません。ますます相互依存関係を深めている国際社会の現状を踏まえ、自らの防衛力とともに、外交努力、同盟国や国際社会との協力などのさまざまな施策を総合的に講じることで、初めて確保できるものです。 |
【参考】国防の基本方針 国防の目的は、直接および間接の侵略を未然に防止し、万一侵略が行われるときはこれを排除し、もって民主主義を基調とするわが国の独立と平和を守ることにある。この目的を達成するための基本方針を次のとおり定める。 ⒈ 国際連合の活動を支持し、国際間の協調をはかり、世界平和の実現を期する。 ⒉ 民生を安定し、愛国心を高揚し、国家の安全を保障するに必要な基盤を確立する。 ⒊ 国力国情に応じ自衛のため必要な限度において、効率的な防衛力を漸進的に整備する。 ⒋ 外部からの侵略に対しては、将来国際連合が有効にこれを阻止する機能を果たし得るに至るまでは、米国との安全保障体制を基調としてこれに対処する。 |
哲学的な解説
一般に思想,イデオロギー,社会意識の真実性,虚偽性は,それがよって立つ現実の物質的,経済的,社会的土台を正しく反映しているか否か,現実からいかに遊離しているかによってきまる。したがって虚偽意識とは,それの基盤であり対象である現実の社会的存在から遊離し,真実を表明していない思想,イデオロギー,社会意識をいい,社会的現実の様態や矛盾を正しく反映し,歴史の必然的な方向をとらえる真実の意識とは区別される。(中略)ただし,現代の大衆社会においては官僚制化された巨大機構による管理と操縦,福祉国家化の進展や平準化の進行による受益感の浸透,マス・コミュニケーションの発達による情動的,現状埋没的大衆心理の醸成などによって,真実の意識は疎外され,虚偽意識が助長される傾向がつよく,イデオロギーの終末を論じる者ができているほどである。 |
【消極的平和と積極的平和】もっとも狭義の平和は,戦争がないこと,すなわち〈戦争の不在〉である.しかし,〈戦争の不在〉として定義された平和は,〈平和は何でない〉と否定的・消極的(negative)に定義された平和であるため,消極的平和と呼ばれることが多く,〈平和は何である〉と肯定的・積極的(positive)に定義される広義の平和概念である積極的平和とは区別される.消極的平和という概念は固定的かつ静的であり,積極的平和という概念は発展的かつ動的である.しかし,戦争のない状態を消極的平和と呼ぶからといって,戦争のない状態が否定的・消極的に評価されるということではない.戦争がないこと自体を積極的な価値として評価するのは,戦争のない世界の構築を人類の理想として追求することが普遍的な願望とされてきたことと照応する.他方,積極的平和という概念は時代や状況の推移とともに変化するが,積極的平和の構成要素は消極的平和を前提とするから,前者は後者を包摂する概念だということができる.すなわち,積極的平和の基本的要素は,豊かさ,秩序,安全,正義,公平,自由,平等,民主主義,人権尊重などだが,これに加えて健康,福祉の充実,文化的生活,生き甲斐,環境保全を含めるなど,要素の加除が時代や状況の推移と連動して行われる. |
自主管理個人主義による哲学的な学習
![]() | 社会からの享受を改めて学び知って、社会への還元並びに自己への投資を徐々に増やしていくこと。 |
![]() | 様々な立場や価値観を学び知っていくことで、観念の硬直化を防ぎつつ、観念の多様的な発展や深化等を実現していくこと。 |
![]() | 物事を全体として把握し、そこから得られる利益等を考えるだけではなく、その全体を構成する要素を分析して、情報や知識の獲得等についても考えていくこと。 |
![]() | 社会の諸活動の虚偽や欺瞞を見極めていきながら、個人の諸活動の問題点や改善点等を自ら見出して、実践していくこと。 |
![]() | 安全や享受等に注意して、学ぶことを知らなくなってしまわないようにし、利便化や共有化等に注意して、知ろうとしなくなってしまわないようにすること。 |
![]() | 「破壊的な探究」即ち「常識や権威に利益、そして自我の抜本的かつ徹底的な打破のある探究」に拠って、内界の自由を徐々に確立させていくこと。 |
![]() | 常に最悪な状況や出来事の発生を予想して、それに備えて最善の方法や工夫を予め確立しておくこと。 |
![]() | ある物事を否定するのであれば、それと同時にある物事を肯定しては、さらにこの肯定を否定して、その否定を肯定することで、物事を創造的に理解していくこと。 |
![]() | 決定的な変化には、何かしらの甚大な破壊が必然的に発生する、あるいはそれ自体が決定的な変化そのものであることを、学び悟ること。 |
![]() | 情報経済から知識経済へと発展的に移行する動力となる一個人として、情報の多方面からの収集と多角的・多面的な分析に努め励んで、知識を深化させていくこと。 |
![]() | 急激な変化に動揺しないよう、常日頃から、数多くの小さな変化を見詰めては、それらが急激な変化の要因であることを再認識し続けていくこと。 |
![]() | 現実との一致を果たすために、私欲を社会化させていきつつ、現実との創造的かつ個性的な一致を果たすために、内界にて、私欲を明確に言語化させていくこと。 |
![]() | 死の存在を確りと理解していくために、様々な社会問題や事故・事件等を常日頃から学び知って、適度にストレスや疲労感に、危機感や警戒心を蓄積していくこと。 |
![]() | 本来の自分は、他ならぬ孤独であることを学び悟って、本当の自分は、社会生活を経て到達する最終的な自己完結であることをも学び悟ること。 |
![]() | 生命活動の「内容」に、闘争は絶対に必要不可欠であり、また必然的であり、そして不可分一体であることを学び悟って、生命力を自ら強めていくこと。 |
紹介文献
世界の恒久的平和はいかにしてもたらされるべきか。カント(1724‐1804)は、常備軍の全廃、諸国家の民主化、国際連合の創設などの具体的提起を行ない、さらに人類の最高善=永遠平和の実現が決して空論にとどまらぬ根拠を明らかにして、人間ひとりひとりに平和への努力を厳粛に義務づける。あらためて熟読されるべき平和論の古典。 |
経済が地政学的環境にどのような影響を与えるのか、またその逆についても考察を及ばさなければならない。そうしなければ国際政治経済のダイナミズムを理解できず、戦略を立案することもできない。そこで、地政学と経済学を総合した「地政経済学」とも呼ぶべき新たな思考様式が必要となる。 本書では、「地政経済学」とは、「富国」と「強兵」、すなわち経済力と政治力・軍事力との間の密接不可分な関係を解明しようとする社会科学であることを示し、地政学なくして経済を理解することはできず、経済なくして地政学を理解することはできないことを明らかにする。 |