環境

特異な動物学者ユクスキュルが提起した概念.特に反省してみる以前には,ひとは,ヒト以外の動物たちも,ヒトのそれと同じ,唯一の客観的世界の内に住み込んでいると考えがちである.客観的世界といわれるものが,その際,現に種としての人間の感覚器官に与えられている世界であると見なされるにせよ,物理的・化学的過程からなると考えられる世界であるにせよ,そうである.(中略)それぞれの動物にとって,その動物が知覚しうるもののすべて,つまり<知覚標識>を与えうるものの一切が,<知覚世界>(Merkwelt)形成し,また,その動物が働きかけることができる一切,すなわち<知覚標識>を与えることができるもののすべてが,<作用世界>(Wirkwelt)をかたちづくっている.その二つの世界は,しかも,一箇の統一体であり,その動物にとって意味あるものの総体として,当の動物にとっての世界そのものを,つまり当該の動物種にあっての環境世界を形成している.(中略)知覚と作用とを通じて固有の環境世界<機能環>(Funktionskreis)を形成しながら,その世界に適応して生存している.(中略)環境世界論はまず,シューラーにはじまる哲学的人間学に大きなインスピレーションを与え,また、カッシーラーがユクスキュルの業績を高く評価している.さらには、ハイデガー<世界内存在>概念が、いわば<環境内存在>ともいうべき環境世界論の発想から強い示唆を受けていることも注目に価する.
岩波 哲学・思想事典』「環境世界」(p.276-p.277)
「善く生きる」という観念を以て、次の三つの智行を為していくこと。
①環境の因果関係を、無意味を以て精確に認識していくこと。
②環境に適応して、意欲・知識・技能を高めていくこと。
③環境を主観的に掌握するために、知覚や作用を適正化させていくこと。
他者や環境の原因を、自分自身の行動の理由や原動力・動機にし、他者や環境の結果を、自分自身の成長や進歩の参考や助力にしていくこと。
外界環境に対する受動的な姿勢によって受けた刺激や影響等を、内界環境にて、能動的な意識によって学び知ること。
知識と学習をいつまでも軽視・否定・拒絶し続ける環境から脱出して、知識と学習を重視・愛好・追求する「環境」即ち「意識」並びに「私生活」を形成すること。
表象を積み重ねては、抽象的な事象である概念や理念等を研磨して、実践あるいは思惟とそれによって獲得した体験で、意識を深化並びに高度化させていくこと。
「変化」から「不変」を見出して、「不変」を以て「変化」を齎す(もたら)ことが出来るように、分析的な探究と創造的な探求を行うこと。
「計画を完遂させること」よりも、「断続的な計画の変更とその省察」の方を重視すること。
因果関係を「客観的に解明すること」と「主観的に理解すること」の違いを明確に学び知って、なおかつ、両方とも出来るように学習すること。
「環境(外界)が変わること」に対する適応と、「環境(内界)を変える」という適応を、自分自身のために善く実現していくこと。
「存在」自体に対する再認識と驚嘆の念を持ち、純心や誠意から生じる知への欲求を大切にすること。
利害損得から離れて、原因や理由、結果や影響を追究並びに理解し、利害損得を過程的な結果として、目的や理念を追求すること。
言語と概念並びに観念を以て、環境に対して、次の四つの手段を「善く」取れるようにすること。
①環境に適応すること。②環境から逃避すること。
③環境を破壊すること。④環境を創造すること。
他者や環境の所為と自分の所為を明確に把握して、自分自身にも外界にも、原因や理由、問題点や欠点、責任や義務等があることを明確に理解すること。
「環境の変化」から、観念や観点の改変や多様化を図っては、学習に拠って自我の確立と多様化を図って、「自分を知っていく」即ち「自分を創っていく」こと。
体外環境はもちろんのこと、体内環境、そして、精神や心理等、本当の身近な環境に対する調節力や統制力を鍛錬や強化すること。
自主管理個人主義(3つの能力/12の能力要素)と「環境」

紹介文献

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環境事典 | 日本科学者会議, 日本環境学会(協力) |本 | 通販 | Amazon

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