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なぜすぐに救急車を呼ばないのか…業務中の死亡事故が相次ぐ「アマゾン物流センター」の異様な実態

ニュース記事

 アマゾンの大量の商品は、どのように管理されているのか。アマゾンの小田原物流センターに潜入したジャーナリストの横田増生さんは「複数の社員から『物流センターで業務中の死亡事故が何度も起きている』という証言を得た。その中には、倒れてから救急車が到着するまで1時間かかったケースもあった」という――。
■「何でもかんでも隠し通そうとする姿勢に嫌気がさしたんです」  
 ボクは、アマゾンが自分たちに都合の悪いことは何でもかんでも隠し通そうとする姿勢に嫌気がさしたんです。小田原では作業中に亡くなった人を何人も知っています。けれど、亡くなった翌日に、花瓶に入れた花を飾るだけで、ワーカーさんには何も説明しないんです。  
 ボクが、死亡事故の後で、ワーカーさんにもちゃんと説明した方がいいんじゃないですか、と社内で言っても、みんなに話してもたいして意味がないから、といったわけのわからない理屈をつけて、説明することから逃げたことがありました。(中略)
■3年間で3人が亡くなっていた  
 話している間でも、居酒屋の店員が引き戸を開けて注文を取りにくるたび、西川がピタリと口を閉じる。誰かに聞かれるかもしれないという警戒心を感じた。  
 西川が確実に知っている範囲でも、小田原の物流センターの立ち上げの直後の13年から16年にかけて3人死亡したという。いずれも夜勤の男性で、1人はピック作業中に倒れ、20~30分間動かないでいたところを、発見されたが亡くなった。  
 もう1人は、夜勤明けのロッカールームで倒れていた。私服に着替えた後だったので、どこの派遣会社の所属かわからず、それを調べるのに手間取ったのもあり、救急車で搬送中に亡くなったという。翌日に花瓶の花を飾ったというのはこのときのことだ。最後の人は、夜勤の勤務中に倒れて亡くなった、という。(中略)
■救急車が到着したのは発見から約1時間後だった  
 第一発見者のアルバイトに加え、内田が倒れていることに気づいたもう1人の男性アルバイトも、事の成り行きを見守っていると、リーダーが電話してスーパーバイザーがやってくるのに10分近くかかったという。その間、内田のいびきのような音も徐々に小さくなっていくのに気がついていた、と彼らは口をそろえる。(中略)
■アルバイトの体調よりも、本社への報告書を気にかけている
(中略)「各センターが気にしているのは、怪我人や病人などの数字です。たとえば、夏になるとどこのセンターでも熱中症のアルバイトが出るのですが、各センターの安全衛生部には、何人以下に抑えるという目標が本社から降りてくるんです。
 私は、2度ほど、熱中症にかかったアルバイトと一緒に救急車に乗ったことがあるんですが、その間、何度も、安全衛生部の担当者から、医師から熱中症という診断は出ましたか、それともほかの理由ですか、と電話で結果を催促されたのを覚えています。彼らが気にするのはアルバイトの体調ではなく、本社に報告する書類に記載する数字だけなんです。
 お亡くなりになった内田さんのことは残念ですが、小田原での対応を聞いても、私は何の不思議も感じません。アマゾンの社風がよく現われているな、と思うだけです」(中略)
なぜすぐに救急車を呼ばないのか…業務中の死亡事故が相次ぐ「アマゾン物流センター」の異様な実態(プレジデントオンライン) – Yahoo!ニュース

哲学的な解説

人間身体の各部分と宇宙の構成分の一つ一つとの間に1対1の対応関係が存することを認める見地においては、宇宙そのものは大宇宙とよばれ,これに対応するものとしての人間は小宇宙とよばれる。
哲学事典』「大宇宙と小宇宙」(p.885)
考えるということは常に何かについて考えることであり,喜ぶということは常に何かについて喜ぶということである.このように心的状態が示す,何らかの対象〈について〉ないし何らかの対象へ〈向かっている〉という特徴を〈志向性〉という.
岩波 哲学・思想事典』「志向性」(p.622)

自主管理個人主義による哲学的な学習

社会的な圧力に教育や通念等による各個人の肯定的な感情への固執と否定的な感情の抑圧を、着実に無くしていき、自分自身の感情と向き合うこと。
常日頃から、他者や集団に組織や社会等による「自己疎外」を意識しては、自愛のある内観を以て、自己肯定と自己啓発に努め励み続けること。
知的な豊かさと精神的な強さを以て、経済的な不安を克服し、そして、経済的な安定の確保を、長期的な目線と善き他者との互助の追求していくこと。
「明哲保身」を実現していくために、善き他者や環境の能動的で主体的な追求と、学習意欲と挑戦意欲の増進を図り続けていくこと。
批判的な思考と主体的な行動力が相伴うようにするために、常日頃から、内心や私生活で改善や工夫できる小事を迅速かつ適確に成す習慣を作っていくこと。
各個人の問題点と社会現象の問題点の因果関係と相互作用を追究して、理解を深めては、言動を慎んで、行動を素早くしていくこと。
他者や社会に自分自身の心身による受動的な習慣を打破して、学習や意志に計画等による能動的な習慣を形成していくこと。
実践的な内観を以て、創造的な自己啓発を成していき、学的な思弁を以て、批判的な社会生活を送っていき、強靭な個人として生きていくこと。
他者や社会からの承認はほとんど有名無実であり、自力で自ら自身を知ることこそが名実一体の学徳であるのを、学び悟ること。
知識の思考と実践を相補的に実現し続けていくことで、知識を本当に体得していくこと。
社会や大衆等による心理的や習慣的な正当化や経済的な不道徳等に屈することなく、環境の問題点を自ら批判的に認識し続けていくこと。
社会ではなく、私生活にて、言葉を行動に移す習慣を身につけていくことで、知的で実践的な言語能力を強め高めていくこと。
道徳的や倫理的なストレスを、体操に教養や学問等を以て、学習意欲や内心の貴重な参考資料へと転化させていくこと。
深い内観を積み重ね続けて、深い孤独の中に潜在する、多様で厖大な時間・内容・流動性を見出して、世界の広さや深さを再認識していくこと。
社会的な必要性による受動的で他律的な自己管理ではなく、個人的な学習による知的で自律的な自己管理を行っていくこと。
自主管理個人主義(3つの能力/12の能力要素)と「経営」

紹介文献

潜入ルポ amazon帝国 | 増生, 横田 |本 | 通販 | Amazon
「アマゾン・エフェクト」の正体を見た!
 〈「とてつもなく大きくなったなぁ……」と気圧されるような思いに陥った(中略)私がアマゾンの物流センター内部に足を踏み入れるのは15年ぶり〉(第1章より)
 “世界最大の小売企業”アマゾンによって、いまや日本市場は制圧されつつある。果たして、その現場では何が起きているのか――「アマゾン・エフェクト」の実態に迫るべく、著者は『潜入ルポ アマゾン・ドット・コム』以来、15年ぶりにアマゾンの巨大物流センターに潜入する。さらに、即日配送、カスタマーレビュー、マーケットプレイス、AWSなど、アマゾンのさまざまな現場に忍び込んでは「巨大企業の光と影」を明らかにしていく。私たちはこのまま何も実態を知ることなく、「アマゾン帝国」に支配されていくのだろうか……日本人に大きな問いを投げかける力作ルポルタージュである。
【編集担当からのおすすめ情報】
 著者の横田氏は、日々の生活用品をほとんどアマゾンで買いそろえています。さらに、アレクサに頼んでニュースを聞き、映画はアマゾンプライムで観て、漫画や小説はキンドルで読んでいる。どこにでもいるアマゾンユーザーに過ぎなかった著者が、たったひとりでこの巨大企業の実態に迫りゆく。「巨象に立ち向かうアリ」の奮闘をご覧ください。
潜入ルポ アマゾン帝国の闇 (小学館新書 432) | 横田 増生 |本 | 通販 | Amazon
アルバイトは正社員を「アマゾン様」と呼ぶ
 〈日本では、アマゾンの動きを熱心に追及するメディアはほとんど見当たらず、アマゾンの野放図な経済活動にくさびを打ち込もうとする官僚や政治家もほとんどいない。果たして、このままでいいのか。日本は、アマゾンの便利さを享受している間に、アマゾンに飲み込まれていくことにはならないのだろうか〉(本文より) “世界最大の小売企業”アマゾンによる日本市場制圧は、コロナによってますます進んでいる。果たして、その現場では何が起きているのか――「アマゾン・エフェクト」の実態に迫るべく、著者はアマゾンの巨大物流センターに潜入する。さらに、即日配送、カスタマーレビュー、マーケットプレイス、AWSなど、アマゾンのさまざまな現場に忍び込んでは「巨大企業の光と影」を明らかにしていく。私たちはこのまま何も実態を知ることなく、「アマゾン帝国」に支配されていくのだろうか……日本人に大きな問いを投げかける第19回新潮ドキュメント賞受賞作。
【編集担当からのおすすめ情報】
 著者の横田氏は、日々の生活用品をほとんどアマゾンで買いそろえています。さらに、アレクサに頼んでニュースを聞き、映画はアマゾンプライムで観て、漫画や小説はキンドルで読んでいる。どこにでもいるアマゾンユーザーに過ぎなかった著者が、たったひとりでこの巨大企業の実態に迫りゆく。「巨象に立ち向かうアリ」の奮闘をご覧ください。