13. 政治
政治

「米国程度の民主主義なら要らない」と語る中国人

ニュース記事

 ある中国人男性だけは「(さまざまな面で先進的だった)アメリカなど外国からいろいろなことを学ぼう、といった謙虚な気持ちすらも薄れて、中国人は傲慢になっている」と危機感を口にした。  
 おそらく、口に出さないまでも、冷静で鋭い感性を持った中国人には、この人と同じように、今の風潮を好ましくない、危ない方向に向かっている、と思っている人もいるだろう。
「米国程度の民主主義なら要らない」と語る中国人:日経ビジネス電子版 (nikkei.com)

哲学的な解説

集団内,集団間,さらには社会体系social systemの諸局面において,社会過程が究極的には,不均衡を克服し,安定を指向する(中略)
哲学事典』「社会的均衡」(p.636)
(中略)経済問題の解決を国家に委ねるに従って,(中略)自律性を失い,公的空間を失う.かくして能動的に論議する「公衆」は消滅し,あとには受動的な文化を消費する「大衆(mass)」が残った(中略)マスコミによる世論の抽出に期待をかけたし,そうした方向はその後の世論研究にも受け継がれている.しかし情報を一方的に伝えるだけのマスコミの代替機能には限界があり,世論を実質的なものにするためには,様々な場で公共空間を作り出す努力が必要であろう.
岩波 哲学・思想事典』「世論」(p.949)

自主管理個人主義による哲学的な学習

無益な時や孤独な時こそに、社会問題並びに自分自身の問題を、独りで真摯に学び問うていくこと。
「本当の安定」に必要不可欠にして重要不可欠である「主体的な変化」を起こし続けるために、利害損得を超えた好学と不断の向学を修めていくこと。
「情報並びに知識」の享受から、「知識並びに意志の創造」へと、意識の方向性とその活動を変えていくこと。
道義・教養・審美眼等を以て、特異的な社交に努め励んで、数多くの他者からの自分に対する誤解や嫌悪に、疎遠や無関心等を経験して、学び問うていくこと。
社会・歴史・文化等を(ひろ)く学んで、自分自身の精神・心理・意識の深層の内容を究明していくこと。
忘却しがちである「自然の摂理」並びに「人類もまた生物であり、そして物質である。」という事実を再認識し続けること。
社会問題への関心や熟慮等を行う時間と場所を設けること。
「知識を得る」という受動的な認識や社会的な学習だけではなく、「知識を創る」という能動的な認識や本質的な学習にも努めること。
大衆の疎外性・匿名性・被暗示性・無関心等を深く理解しつつ、孤独に勇ましく向き合うこと。
一つのことを知ると、複数のことを知れるように、幅広い分野での知識と洞察力のある認識を持つことに努め励んでいくこと。
自分自身の抱えている問題やストレス等を、外界の情報や刺激等を以て、自ら感情を昂らせたり、認識を外へと向けるようにしないように努め励むこと。
言語の内容を、「発信者の真意並びにその実情」と「現実の実態」とに識別して、言語の表層的・形式的もしくは虚偽や欺瞞的な表現に惑わされないようにすること。
自分自身が抱えている問題と社会問題の繋がりを見出しては、その中から、問題の核心をついて、解決方法を発見して実践していくこと。
個人の中に存在する多種多様な無意識なる知識・感情・理性等の時空を、「学習意志」という意識を以て、「公共」へと変えていくこと。
貧・病・死・孤への恐怖心を克服していくために、他者の無責任や無関心ぶりに、不健康や不義等を反面教師として、孤高に成長や進歩していくこと。
自主管理個人主義(3つの能力/12の能力要素)と「政治」

紹介文献

流動化する民主主義: 先進8カ国におけるソーシャル・キャピタル | ロバート・D. パットナム, Putnam,Robert D., 孝, 猪口 |本 | 通販 | Amazon
過去五〇年間に市民社会の性格はどのように変化したのか、またその要因は何か。本書では、イギリス、アメリカ、フランス、ドイツ、スペイン、スウェーデン、オーストラリア、日本という八カ国を取り上げ、現代の脱工業化社会において社会関係資本がどう変化しつつあるのかを論じる。第二次世界大戦終結後から二〇世紀末までの期間にわたる、初の定量的・定性的な検証の成果。
リーディングス ネットワーク論―家族・コミュニティ・社会関係資本 | 慎司, 野沢 |本 | 通販 | Amazon
ネットワーク現象としての社会。「小さな世界」「弱い紐帯」から社会関係資本論までの必読論文を1冊に収録。
13. 政治
政治

Z世代の6割「日本の未来に期待をしていない」…「自分が投票してもしなくても政治は変わらないと思う」とも回答

ニュース記事

Z世代の6割「日本の未来に期待をしていない」…「自分が投票してもしなくても政治は変わらないと思う」とも回答|まいどなニュース (maidonanews.jp)

哲学的な解説

大衆路線の思想は,学問,科学の大衆化,理論と実践の一致の問題をふくみ,また大衆の生活経験における感性的経験をいかにして理性的認識に高めるかの哲学的方法である。
哲学事典』「大衆路線」(p.890)
啓蒙の知識人の多くは人間の自己完成能力を信頼し,それを科学の進歩に基づけた.理性の進歩は人がなすべき善を教え,道徳的進歩を伴うと考えるのである.(中略)この能力は他の諸能力を発達させて人間を自然状態から文明状態に移行させるが,同時にこの能力こそ,人間の不幸,知識と誤謬,悪徳と美徳の源泉なのである.
岩波 哲学・思想事典』「自己完成能力」(p.624)

自主管理個人主義による哲学的な学習

行動を分析して理由を究明し、思考を決行して結果を獲得し、「理」(論理的な意識)と「道」(経験の理性化)を両立させていくこと。
物事の中心や根本が、不可視にして無形であることを常に学び直しては、洞察していくことで、根本的な自己防衛並びに自己啓発を行っていくこと。
「行動できないこと」・「成果が出ない」=「諦めること」・「意味が無い」という表層的な判断ではなく、「新たに学び問い続ける」という姿勢を保ち続けること。
「努力することに努める」という努力と、「努力しないことに努める」という努力をも出来るようになること。
深い教養を身に着けることは、人格の陶冶と、懐疑心や批判的思考の鍛錬であることを学び知ること。
外界に何かを求めることは、最終的には、自身の内界に何かを求めることになるという道理を会得して、内観に積極的に努め励むこと。
他者や社会からの援助や享受等の利点に依って、時間の浪費をしてしまわないよう、時間の有限性を常に再認識して、自身を厳正かつ寛容に律すること。
自己の完成させる原動力にして根源である「欲」を、道徳や倫理に、秩序や摂理、そして「徳」、さらに、「天理」へと段階的に発展させていくこと。
人心の荒廃や社会の退廃等もまた、天が定めた道「破壊」という変化であるという、人為に対する天理であることを学び悟ること。
強圧や強制等の経験に因る知識や学習への嫌悪感や恐怖心等を、自学自習を以て克服していき、そして小さな実践から、学習の喜楽や幸福を積み重ねていくこと。
環境と自身の連環を認識しつつも、「人生」という生命活動並びに現象の起点にして基点は、他ならぬ自分自身の学習意識であるのを体得していくこと。
社会への、主体的な参画・個性的な適応・調和的な働きかけを、現実的に意識しながら、言語を深く洞察しては、理想的に学び問うていくこと。
「社会」という現在の現実の観点で、個人の非力を痛感しつつも、「時間」という哲学的な観点で、個人の偉力を認識していき、利他心を強め高めていくこと。
大衆の無責任ぶり(文明化の代償)と貪欲ぶり(自然状態から生じる粗暴)を学び知って、これらを戒めとしつつも、自己防衛と自己反省に努め励むこと。
一個人として、社会に依存しないことを心掛け、一社会人として、他の個人を理解並びに扶助できるよう、情報や知識の収集並びに分析に努め励むこと。
自主管理個人主義(3つの能力/12の能力要素)と「政治」

紹介文献

資本主義と市民社会 他十四篇 (岩波文庫 白 152-1) | 大塚 久雄, 齋藤 英里 |本 | 通販 | Amazon
戦後日本の社会科学に大きな影響を与えた経済史家・大塚久雄(1907-1996)。その研究は、西欧における資本主義の発生過程とその精神的基盤の解明をめざすとともに、日本社会の近代化の条件を探ろうとするものだった。生産力論、民富論、人間類型論、国民経済論、途上国近代化論のテーマ別に主要論考を精選する。
共同体の基礎理論 他六篇 (岩波文庫 白 152-2) | 大塚 久雄, 小野塚 知二 |本 | 通販 | Amazon
資本主義の発展史の解明に取り組んだ経済史家・大塚久雄(1907-96)は、その前段階にある「共同体」の成立と解体についても考察を進めた。「土地の占取」に注目して、アジア的、古典古代的、ゲルマン的の三形態の共同体を区別し、前近代社会の理論的な見取り図を描いた『共同体の基礎理論』のほか、関連論考を併せて収録する。