4. 産業
産業

日本にわずか150人…密着ルポ「死と向き合う法医解剖医の仕事」

ニュース記事

 私のいまの目標は、法医解剖医だからこそ聞こえるご遺体の声を拾って、社会に還元していくこと。それが浸透すれば悲しい事故を未然に防ぐことができるかもしれない。そのための発信方法を構築したいと思っています。死を見つめ続ける中で、生きている人のために何ができるか、これからもそれを探していきたいと考えています」   
 日本で生きる人々のため、奥田氏は今日も死と向き合っている。
日本にわずか150人…密着ルポ「死と向き合う法医解剖医の仕事」(FRIDAY) – Yahoo!ニュース

哲学的な解説

(中略)人格の尊厳として,人間は単なる手段ではなく目的であり,世界の内なる他のいっさいのものはそれ自身の価値をもたないがひとり人間のみ人格として価値をもつ(中略)
哲学事典』「尊厳」(p.877)
バークリは,人間の知識の対象を〈観念〉と捉え,〈観念〉が存在するとは知覚されることであるとした.たとえば,この椅子が存在するのはそれが私によって見られているからだ,というわけである.これはつまり,知覚と独立に存在するとされる〈物質〉を否定することである.こうした主張の背景には,〈物質〉の概念を認めてしまうと,〈物質〉の性質について真なる知識が得られず(中略)
岩波 哲学・思想事典』「存在するとは知覚されること」(p.993)

自主管理個人主義による哲学的な学習

利益や実用性に束縛されずに、学び知ることに努めて、これを楽しみ、獲得した知識から利益や実用性を生み出せるようになっても、楽しむ心を育み続けること。
「死ぬ」や「殺す」、「役立たずの無能者」や「使えない野郎」等の他者や社会からの言葉や評価を、相手の本性や実態が具現化された言葉として理解すること。
「自分に出来るが、直接的・即自的な利益は無いこと。」であっても、理や義に適うことであれば、出来る限り迅速に実行すること。
自分に、「本当に関係の『無い』こと」から、「本当は関係の『在る』こと」を見出して、「本当に関係の『有る』こと」へと変えていくこと。
価値観を形成する、欲求や本能、経験や記憶、物質や環境等を、徳をはじめ、省察や分析に、学習のある「意志」を以て認識して、価値観を自ら形成していくこと。
物の実用性や用途等だけではなく、その構造や性質等にも関心や興味を懐いて、学習していくこと。
自分の人生の残りの時間の内、「自分自身のために本当に使える時間」を計算して、計画を立ててみる。
自己の価値を、他者や社会からの評価を「三位」の参考とし、自分の本性や欲求・才能等を「二位」の参考とし、大自然を「一位」の参考とすること。
「存在」自体に対する認識を持つこと。
知ったことをもう一度知る、つまり、より多く・大きく・広く・深く知ることで、「知ることの必要性」だけではなく、「知ることの重要性と楽しさ」を知ること。
時折、無目的・無価値・無意志・無欲等の心理状態・精神状態で、世界並びに自分自身を観察すること。
利益・喜楽・私事以外にも、道義・問題・公益等に関する話題についても言及すること。
周囲の人々の、心身の状態、生活の状況、仕事の状況、気持ちや価値観等を把握すること。
人間関係において、自分が他者のためにどれだけ「与えた」や「出来た」のかを見詰め直すこと。また、ここで言う「他者」は、動植物をも含むこと。
自分自身の心身の変化とその成長を、日々見詰め直すこと。
自主管理個人主義(3つの能力/12の能力要素)と「産業」

紹介文献

死体格差 解剖台の上の「声なき声」より | 西尾 元 |本 | 通販 | Amazon
 死体にも「格差」がある――。解剖台の上の遺体には、その人が生前、どのように生きてきたか、その痕跡が数多く残されている。老い、孤独、貧困、病…一つ歯車が狂えば、誰もが”悲しい死”を迎える可能性がある現実を現役の法医学解剖医が明かす。  
 リストラ後、家賃滞納のアパートで凍死(50代男性)、独り暮らしの自宅で熱中症により死亡(70代女性)、認知症の妻を介護入浴中に溺死(80代男性)…老いや貧困が“悲しい死”に直結する現実。
 死体から見えてくる「格差」。老い、孤独、貧困、病…解剖の現場で直面する悲しい死の数々。この社会の「陰の部分」とは。
2. 文化
文化

文化)「遺体ホテル」への反対運動 経営者が語った〝至極まっとうな反論〟死体を歓迎しない「究極の自己否定」

ニュース記事

多様性やダイバーシティが叫ばれて久しいが、わたしたちが承認している多様性の実態とは、不吉な兆候として忌避される対象をあらかじめ消し去った上での多様性であるのが実態だ。共存することへの嫌悪感などといった感情の絶対化に基づき環境を美化した上での多様性に過ぎない。
「遺体ホテル」への反対運動 経営者が語った〝至極まっとうな反論〟 死体を歓迎しない「究極の自己否定」(withnews) – Yahoo!ニュース

哲学的な解釈

偶発的に,あるいは自覚的に訪れる生の終末。有機体より無機体への転化。
哲学事典』「死」(p.553)
死の事実こそは,人生の〈無常〉を最も深く感知せしめ,人生の意義について人を煩悶せしめ,懊悩にみちた数々の宗教的哲学的諸思想を生み出す源泉となってきた.
岩波 哲学・思想事典』「死」(p.599)

自主管理個人主義による哲学的な学習

「死にたい」という疲労困憊や絶望感等から発せられる気持ちや言葉と、「生きたい」という本能並びに本性の矛盾の対立に気付くこと。
次の三つの心の状態を、学問を以て改善していくこと。
①「有る」への執着心・②「無い」への恐怖心・③「在る」の忘却
「死」という決定から、「死への行き方」即ち「有限の生命活動の有様」を、自ら学んでは、悩んで、そして、決行すること。
自分が好きで、自分には出来ることを誇り尊んで、社会から不当に強要される、自分には出来ないことを恥じ苦しまず、まだ出来ていない徳行に努めること。
考えることと同時に、感じることにも努め、感じると同時に、学ぶことにも努めていくこと。
報道等を通じて、病気や災害、事故や事件、戦争等はもちろんのこと、周囲の環境に在る動植物の変化、特に闘争死や衰弱死等も記憶すること。
死に関する事実を知るまたは思い出して、生気を高めていくことを習慣化させていくこと。
食事で、深謝の念(深い感謝と誠実な良心)を必ず懐くこと。
「『死』という、全て生物が到達する存在の最終の瞬間」という平等の存在と、「『生』という、全て生物の有限の活動」の不平等性を学び知ること。
時折、意を無にしては、心を虚しくて、情を空しくし、そして、純一無雑な認知で、景色(空間)を観ては、変化(時間)を黙視して、本心(点)に立ち返ること。
自分で自分自身を大切に想う気持ちを以て、他者や環境を認識並びに洞察すること。
死を招く発言を厳しく戒めては、生を促がす発言を適時に行って、生を冒して死を招く誹謗中傷や暴力には、厳粛な自衛行動あるいは拒絶的な回避行動を成すこと。
危険なことは、一人で考えずに、善人や賢人を探し求めて相談し、善良な行為は、大衆や社会には、出来る限り、あるいは善い理由外では極力公言せず、行うこと。
次の三つの構造を認識すること。
①他者の苦痛並びに死に因って自分自身が生存していること。
②自分自身の喜楽並びに生に因って他者が死亡していること。
③自分自身の意識並びに気力には、「死」という内容が在ること。
ストレスから来る肉体的・精神的な疲労困憊や激痛・辛苦等を、真剣に受け止めて、生の継続を何よりも最優先して、死の可能性を限り零に低めていくこと。
自主管理個人主義(3つの能力/12の能力要素)と「文化」

紹介文献

哲学者とオオカミ―愛・死・幸福についてのレッスン | マーク ローランズ, Rowlands,Mark, みね子, 今泉 |本 | 通販 | Amazon
気鋭の哲学者が仔オオカミと出会い、共に生活しその死を看取るまでの驚異の報告。野生に触発されて著者は思考を深め、人間についての見方を一変させる思想を結実させる。