9. 環境
環境

目標は人口増加ではない、テレワーク2.0で地方創生の再定義を

ニュース記事

(中略)人口減少という危機をバネにし、人口だけに注目しすぎた地方創生1.0は、いわば「消極的地方創生」でした。この方法では人口の増加にも地方創生にもつながりません。
(中略)地方創生もバージョンアップし、「地方創生2.0」とでも呼ぶべき「積極的地方創生」に舵を切りなおすべきだと思うのです。(中略)  
 現実を見れば、リアルな人口を増やすことを目標にすることは多くの地方では現実的ではありません。これからはむしろ、その地域に住民登録をしているリアルな人数の増加を目指すのではなく、その地域で豊かに暮らしている人を増やすことを第一に考えるべきだと思うのです。最近の流行で言うと「ウェルビーイング」、少し前の言葉なら「クオリティ・オブ・ライフ」(QOL)の質を上げ、その地域の一人ひとりの暮らしを豊かにし、満足度を上げていくことを目標にするのです。  
 仮に地域の人口が多少増えたとしても、孤立した人が点在しているようでは、暮らしの質の向上、という点では意味は小さいと思われます。人と人とが出会い、つながって、ネットワークになっていけば、1+1が2ではなく2.5や3になっていきます。その数字を大きくしていくことを第一に考えるのです。  
 そこで重視してほしいのが「関係人口」の概念です。その地域に元から住んでいる人や移住してきた人の数を「定住人口」、その地域に観光やビジネスなどで一時的に来た人の数を「交流人口」と呼びますが、「関係人口」はその地域と関わりながら出入りする人の数です。
(中略)テレワークやワーケーションという形でありながらも滞在先の地域に溶け込み、隣近所と収穫した作物を交換したりしながら生活を楽しみ、QOLを上げつつ、より付加価値の高い発想・仕事をしていくといった働き方を推奨していくべきです。最終的にはそのほうが資本主義的にもよい効果を生むはずです。
目標は人口増加ではない、テレワーク2.0で地方創生の再定義を (msn.com)

哲学的な解説

動因が,ある物事ないし出来事をひきおこす原因一般をさすとするならば,動機は個人的行為あるいは社会的行動へと駆り立てる内的動因である。そこで動機の内容も行為(行動)の種類によって異なる。無意識的行為の動機は衝動ないし傾向性,任意の行為の動機は恣意,意図的行為の動機は目的志向である。が,意図的行為を決定するのは目的合理性のみではない。そこには同時にその行為をなす人間の価値観,義務意識,責任感,道徳的宗教的エートスなどが働く。要するに,価値志向も同期の一つになる。
哲学事典』「動機」(p.1001)
人間をして人間たらしめる性格規定.その性格規定が,人間はいかにあるべきかという志向を含意するかぎり,ただちに価値指標の意味を帯びる.(中略)たんなる個体の集合に解消されない具体的な〈類〉の概念把握への端緒をつかむ.と同時に,その同類,〈似たもの〉とのかかわり合い方について,あるべき把握への方向を学んでゆく.この把握が歴史の具体的展開のなかで自覚化されたものが〈人間性〉の概念にほかならない.
岩波 哲学・思想事典』「人間性」(p.1233)

自主管理個人主義による哲学的な学習

感情や理性に、発想や個性等を発揮できる行動を増やしていき、逆に、これらを著しく抑制あるいは全否定する行動を、必要最低限以外は、極力避けること。
自分の原動力(欲)に基点(意)を立てては、その基点の原理(徳)を成立させていくこと。
享受している公共サービスの仕組みやその実態を学び知って、自分が提供しているもしくはこれから提供する財品やサービス等の価値を利他的に省察すること。
本当の人間観察を行うこと。例えば、店で人々の交流の様子や店員等の働きぶり等を、徳を以て、敬意のある観察を行って、創意を凝らす分析を行うこと。
社会的な義務を、私利私益(私利私益が、道徳心や倫理観等をはじめ、良好な人間関係や適正な労働環境や個人事業の確保等)へと変えていくこと。
「価値を見出すこと」の起点にして基点は、他ならぬ自分自身の内界の未知を探求並びに開拓していくことであるのを自覚すること。
認識の限界を理解して、適時に学習や分析等に行っていくこと。
内界の物(脳や神経の働き)と事(心理や精神の変化)を創る(意志による無生命の生命化)ことで、創造力(主体的な生命力)を向上させていくこと。
先天性を学び知って、諦め悟る心と、後天性を学び知って、自発的かつ継続的な学習に努め励むこと。
「社会的な役割」や「身体」という物体ではなく、「精神の多様性」や「心理の複雑性」から、「自分は誰なのか?」という疑問を懐いていくこと。
「人が環境を形成する」という能動的な観点と同時に、「環境が人を形成する」という分析的な観点を持って、洞察力と認識の深化を実現していくこと。
人との出会いの回数の増加だけではなく、人との交流の内容についても再考し、そして自分の交流の意図を広範化させていくこと。
財が心を使役しているという社会的な運命を学び悟りつつ、個人的な修徳を以て、心が財を活用するという学習成果を収めていくこと。
「なす」という自発的な働き掛けだけではなく、「なる」という受動的な分析をも持つことで、ストレスの増加とストレス耐性の増強の均衡を保つこと。
自分自身の弱さや劣りにある、正しさや良さ等を見出しては、そこから自己管理を通じて、意力や人徳へと変えていくこと。
自主管理個人主義(3つの能力/12の能力要素)と「環境」

紹介文献

農山村の荒廃と空間管理―計画学の立場から地域再生を考える | 齋藤 雪彦 |本 | 通販 | Amazon
農業の衰退や高齢化、耕作放棄地の増加という現代の状況に対し、本書では、従来の空間を「利用」する観点ではなく、空間を実際に成立させる「メンテナンス」(=作業)の側面からとらえ、荒廃の実態と再生への道筋を住民の生活から展望する。
持続可能な地域のつくり方――未来を育む「人と経済の生態系」のデザイン | 筧裕介 |本 | 通販 | Amazon
土(コミュニティ)、陽(ビジョン)、風(チャレンジ)、水(教育)。地域の生態系をしなやかに再生する。
一過性のイベントやハコモノ頼みの施策ではなく、 長期的かつ住民主体の地域づくりはどうすれば可能なのか? SDGs(持続可能な開発目標)の考え方をベースに、 行政・企業・住民一体で地域を着実に変えていく方法を ソーシャルデザインの第一人者がわかりやすく解説。
科学的かつ実践的、みんなで取り組む地域づくりの決定版ハンドブック。
持続可能な地域には、4つの豊かな生態環境がある。
・土……つながり協働し高め合う「地域コミュニティ」
・陽……道を照らしみんなを導く「未来ビジョン」
・風……一人ひとりの生きがいを創る「チャレンジ」
・水……未来を切り拓く力を育む「次世代教育」
 これらを備えた「持続可能な地域」を実現するための、 具体的・実践的な方法論を示すこと。それが本書の目的です。
人を伸ばす力―内発と自律のすすめ | エドワード・L. デシ, リチャード フラスト, 桜井 茂男 |本 | 通販 | Amazon
◆アメとムチはもう利かない!
◆人の意欲と能力を伸ばす力は何か?アメとムチというのが従来の常識ですが、近年の心理学の研究はこの常識を否定し、課題に自発的にとりくむ「内発的動機づけ」と、自分が自分の行動の主人公となる「自律性」の重要性を実証しています。では内発的動機づけと自律性はどうしたら伸びるか、その成長をたすける方法は何か。説得的な事例に富み、研究成果への柔軟で深い洞察、現代社会の鋭敏な観察から書かれた本書は、自己の成長を願う人々はもとより、成長をたすける立場にある親や教師、カウンセラー、管理者にとって、人間観がひっくりかえされるような読書経験となるでしょう。
9. 環境
環境

デジタルから考えるデジタル田園都市国家構想⑤ デジタル基盤の確立と共助のビジネスモデル

ニュース記事

デジタルから考えるデジタル田園都市国家構想』「デジタル基盤の確立と共助のビジネスモデル」(p.7)

哲学的な解説

(中略)美は可能性にとどまる感受性ではなくて,人間の精神によって規制せられ有形化せられた人間理性の理念的形成であり,それによってはじめて人間を浄化し純化する芸術が生まれる(中略)
哲学事典』「アラン」(p.35)
(中略)真実の善は,徳(arete())と徳による行為のみである.主要な徳は,①敬虔つまり神への絶対的信頼,したがって運命を和やかな心で受容すること,②正義つまり各人にその価値に相応するものを配分する性向,したがってまた,すべての人間(理性的存在)への好意,などである。
岩波 哲学・思想事典』「『自省録』」(p.636)

自主管理個人主義による哲学的な学習

学び直すことを継続し続けて、振り返り続けていくこと。
環境の所為やその影響に、他者の無責任やその正当化等を学び知って、確りと自力と自己判断に拠る自己責任を取れるように勉め励んでいくこと。
最終的には、自己解決や自己完結できるよう、不断の内省や内観に、自力本願に努め励み続けること。
「自力更生」即ち「自らの奮励努力に拠って、改善や向上を図って、失敗を償い、非を認めて、自分で、よりよい状態に立ち返ること。」に努め励むこと。
「問題視」即ち「批判・論争・研究等の対象となる事柄や、解決するべき事柄に、取り組むべき課題。」を広げ深めていくこと。
物事の中心や原因に、それを発生あるいは形成している作用や影響等を探究すること。
社会や時代の変化に対する情報収集と、その分析による知識の量の増加と質の高度化を両立させていくこと。
時流の変化を確りと学んでいき、世界の変化と独創性を融和させていくことで、自己の啓発と創造力の向上を図っていくこと。
美の意味に、その内容や本質等について、深思すること。
形式の美は環境に因り、内容の美は私徳に拠るという観念を以て、博学篤志になるように努め励むこと。
感性を以て意志を強め高めていき、強固で高度な意志を以て、自身の理知と環境の変化を為している自然の摂理を窮めていくこと。
言語を、その記号(形式)や意味(解釈)だけではなく、その含蓄(指している存在の内容)についても、深く学び知っていくこと。
徳行を積み重ねては、沈思黙考を以て猛省や改進を行っていき、無私・無名・無位の重要性と善さを体得していくこと。
「自力本願」という自己中心の観念と同時に、「我は世界の一物・一事・一時に過ぎない」という達観を成し遂げること。
整理整頓や清掃に、衛生管理を通じて、心身の健康並びに精神の美化を実現していくこと。
自主管理個人主義(3つの能力/12の能力要素)と「環境」

紹介文献

ビジネスモデル2.0図鑑 | 近藤 哲朗 |本 | 通販 | Amazon
100のすごい仕組みが見るだけでわかる!世界最先端スタートアップから大企業まで、完全網羅した決定版。自分でビジネスモデルが作れる「ツールキット」付き!
ソーシャル・キャピタルからみた人間関係—社会関係資本の光と影 (生存科学叢書) | 稲葉陽二 |本 | 通販 | Amazon
 本書のテーマは社会関係資本の光と影、つまり二面性であった。 社会関係資本の重要な構成要素であるネットワークには、二面性があり、同じネットワークが光を発するときもあるが、影を形成することもある。光と影の切り替えは、社会関係資本の残りの二つの要素、規範と信頼が影響している。両者は長期的には教育により形成され、格差によって歪められる。コロナ禍で行動変容が求められるが、規範と信頼があればより容易に達成されるが、そうならないのは政治家が信頼と規範を壊しているからだ。  
 本書のテーマ、社会関係資本の二面性の理解が、「生きづらさ」の軽減に役立つという視点は、本書の共著者の体験に基づいている。われわれはさまざまな社会関係資本の中に身をおいている。社会関係資本は常に光と影の両面があり、なかなか自分の思い通りにいかない。しかし、だからといってそれを全部個人で背負い込むことは本来おかしい。なぜなら、責任のかなりの部分は、社会の理不尽、現場の理不尽に起因することは、社会関係資本を分析してみれば明らかだ。
 「生きづらさ」が社会の理不尽と現場の理不尽によるのはコロナ禍で一層明らかになっており、われわれはその理不尽を取り除くように制度を変えなければならない。本書では紙幅の関係で、詳述していないが、具体的には高等教育の無料化を含むユニヴァーサルエジュケーションと格差是正のための所得再分配策を提唱している。
幸福論 (岩波文庫) | アラン, Alain, 幹夫, 神谷 |本 | 通販 | Amazon
ルーアンの新聞に「日曜語録」として連載されたのを皮切りに,総計5000に上るアランのプロポ(哲学断章).「哲学を文学に,文学を哲学に」変えようとするこの独特の文章は,「フランス散文の傑作」と評価されている.幸福に関する93のプロポを収めた本書は,日本でも早くから親しまれてきたもの.折にふれゆっくりと味わいたい.
マルクス・アウレリウス「自省録」 (講談社学術文庫) | アウレリウス,M., 鈴木 照雄 |本 | 通販 | Amazon
二世紀後半ローマ皇帝となったマルクス・アウレリウスはまたストア派の哲学者でもあった。万有は神的理性に統率されるという合理的存在論に与する精神構造を持つ一方で、文章全体に漂う硬質の無常観はどこから来るのか。自身の心に向かって思念し、心内の軋み・分裂・矛盾をごまかすことなく真摯に生きた哲人皇帝の魂の声。碩学による待望の新訳。
9. 環境
環境

デジタルから考えるデジタル田園都市国家構想④ 様々なアプローチ

ニュース記事

デジタルから考えるデジタル田園都市国家構想』「様々なアプローチ」(p.6)

哲学的な解説

(中略)言葉の意味は日常茶飯事の個人的行為から社会的行為に至るすべての場面に即して自己の心性を練り磨くことで、知識の獲得(中略)
哲学事典』「事上磨錬」(p.580)
(中略)自己/他者関係の議論は,心の哲学と社会科学の共通の基礎理論を提供するとともに,異文化の他者との不断の接触を不可避とする現代社会のアクチュアルな実践的課題と直結している.
岩波 哲学・思想事典』「自己/他者」(p.621)

自主管理個人主義による哲学的な学習

出来ることを知ったら、小さいことから、直ちに行動へと移すことで、行動力を身に着けていくこと。
物事の中心を見出して、そこに自身が立つか、もしくは、そこを理解かつ働き掛けるかに努め励むこと。
社会の問題点を見出したならば、自分自身の問題点を洗い出して、己自身が変化するように働き掛けること。
全く違う新しい様々な情報や知識を、興味津々に学び知っていけるよう、知る訓練・習慣・努力とその喜楽を身に着けていくこと。
「思う」や「考える」という内界の事象に対して、『思う』や『考える』という学習活動を行うこと。
相異性・相違性という自明の理を学び知ることを以て、心の成長と進歩に繋げていけるよう、獲得した様々な知識の連係を成していくこと。
周囲の変化を観察並びに観察し続けること。
「心を広くする」即ち「存在の有様に対する真摯な認識」を以て、学び活かす力を付けていき、創造力を高めていくこと。
「違う」のは「変化」があるからであり、「変化」があるが故に「異なる」という摂理を学び悟ること。
その実体は知らないのにも拘わらず、その存在を知っている存在である「心」を学び知っていくこと。
「人が環境を形成する」という形式的な観点だけではなく、「環境が人を形成する」という内容を洞察する観点をも持つこと。
言葉の意味を、思考や理論だけではなく、経験や実践をも以て体得していくこと。
他者や社会から被った苦痛や損失に暴力等を確りと学んで、道義や義理を修めていき、他者や社会に喜楽や利益に利徳を齎して仁愛や慈愛を成していくこと。
不断の奮励努力を以て、自我の破壊(征己克己)と自我の確立(自尊自愛)を成していくこと。
博学博識を以て、主観を客観化させ続けていくこと。
自主管理個人主義(3つの能力/12の能力要素)と「環境」

紹介文献

都市計画学: 変化に対応するプランニング | 中島 直人, 村山 顕人, 髙見 淳史, 樋野 公宏, 寺田 徹, 廣井 悠, 瀬田 史彦 |本 | 通販 | Amazon
 高度成長期に築かれた制度と技術を理解・継承しつつ、人口減少・少子高齢化時代の都市づくりに必要な考え方と手法を再構築した、次世代都市計画教科書。
 土地利用・施設配置、都市交通、住環境、都市デザイン、都市緑地、防災、広域計画とオーソドックスな構成に、計画策定技法(市民参加)、職能論、ブックガイドが加わった
社会科学の哲学入門 | 吉田 敬 |本 | 通販 | Amazon
 社会科学はいかなる「科学」か? 科学哲学の観点からその営みの根本へとガイドする。哲学と社会科学を学ぶ全ての人のための入門書。
 社会現象をどう捉える? 社会科学は普遍的といえるか? 研究者の価値観をどう取り除く? 社会科学は自然科学に還元されるのか? 社会科学の哲学とは、こうした社会科学に関する様々な問題を哲学的に問う科学哲学の一分野である。

 6つの問いを出発点に、基本用語と対立軸を丁寧に解説する、初学者のための待望のガイドブック。
新釈漢文大系〈13〉伝習録 | 近藤 康信 |本 | 通販 | Amazon
陽明学の入門書『伝習録』は、王陽明の語録の全部と、弟子及び時人に答えた書簡の選録であって、陽明学の本質を知る基本書である。
9. 環境
環境

デジタルから考えるデジタル田園都市国家構想③ デジタル田園都市国家構想の取組イメージ (デジタルからのアプローチ)

ニュース記事

デジタルから考えるデジタル田園都市国家構想』「デジタル田園都市国家構想の取組イメージ (デジタルからのアプローチ)」(p.5)

哲学的な解説

(中略)社会秩序とは,社会の成員がしたがわなければならぬ諸規則,あるいは各成員がその諸規則に服している安定した状態のことをいう。
(中略)道徳の秩序とは,とくに自然の秩序と区別された場合,規範法則の総体をいう。
哲学事典』「秩序」(p.927)
(中略)「人間の知と力とは同じ1つのものである」
(中略)「成果が真理の保証人であるような知識」
(中略)「人間は自然の奉仕者であり解釈者である」
(中略)「現在われわれは臆見においては自然を支配しているつもりになっているが,実際の必要に際しては自然の奴隷である。」
岩波 哲学・思想事典』「「知は力なり」」(p.1068)

自主管理個人主義による哲学的な学習

余力や暇があれば、自ら手足と頭を使う家事を絶やさないように努め励んでいき、なおかつ、楽しむこと。
「在る」ということによって存在する必要性を見抜いていくことで、自己判断と新規の可能性や選択肢等を得ること。
知識を以て意識を欲求から解放し、なおかつ、意識が欲求を制御するようにしていくこと。
「奉仕精神」即ち「礼譲の精神」と、「解釈」即ち「思弁と経験並びに分析と実践のある意識」を以て、慎ましくかつ勇ましく学び生きていくこと。
演繹法と帰納法を兼ね揃えて、存在の多様性とその連関性を認識していくこと。
「『知っている』という状態」(意識)を知っては、「知る方法」(認知と思考回路)を知って、「『知った』という経験」(記憶)を知ることで、人為と自然を密接にすること。
黙想や瞑想等、精神を自然に還す時間や、自然観察や散歩等、身体を自然に還す時間をも設けること。
創造活動を行う者もまた、自然の操作による操り人形の動きのようなものであることを学び悟って、創造活動するに当たって、自然を学び知っていくこと。
現実で存在し得ない理想と、その理想が意識の中で存在し得るという不思議さを再認識すること。
言語や概念に、社会活動や機械等で、「自然」と言う存在を忘却しないように、常に注意すること。
変化を学び知るために、次の三つのことを学び知ること。
①二元の相対に因って世界は常に変化しており、周期が存在していること。
②決して具現化や有形化されない存在が存在しているおり、これが不動にして変化を為していること。
③具現化や有形化された存在は、全て一時的なものに過ぎず、そして多様な性質の複雑な具現化された形態であること。
言葉を慎むと同時に、言葉の意味を体得しては、多様化や深化を図って、言葉に含蓄があるように努め励むこと。
沈思黙考を以て、心の修養と徳の修錬を図って、敏速を以て、決行と沈勇を積み重ねていくこと。
自分を見詰め直すために、まずその必要性を設けては、次にその成果を積み重ねて、そしてその失敗を省察し、そのために、目的の掲げること。
時間を管理するために、私情や私欲を制御し、そのために、感傷や浅知等を経てそれらを克服していくこと。
自主管理個人主義(3つの能力/12の能力要素)と「環境」

紹介文献

創造する都市を探る (フィールド科学の入口) | 佐々木 雅幸, 赤坂 憲雄 |本 | 通販 | Amazon
政治や経済のフィールドに近く、人類学や社会学のフィールドワークほど理論化も洗練もされていない、都市の研究。7人の研究者が、実践を経て手探りでおこなってきた記録をまとめ、みずからの経験を「創造都市」というあたらしい概念のもとに語る。国内外のさまざまな都市における、観光、食文化、演劇などの題材をあつかう。
ノヴム・オルガヌム―新機関 (岩波文庫 青 617-2) | ベーコン, 桂 寿一 |本 | 通販 | Amazon
ベーコンがその大計画「諸学の大革新」の要の部分として大いに力を注いだ書.旧来のアリストテレス論理学関係の諸研究(オルガノン)を批判し,新しい論理学の方法を提唱して諸学問近代化への途を開いた.ノヴム・オルガヌムの名のゆえんである.論理学は本書により,近代社会の入口に立った人々の学問建設への力強い道具となった.
9. 環境
環境

デジタルから考えるデジタル田園都市国家構想② 実現に向けた取り組み

ニュース記事

デジタルから考えるデジタル田園都市国家構想』「実現に向けた取り組み」(p.3)
デジタルから考えるデジタル田園都市国家構想』「実現に向けた取り組み」(p.4)

哲学的な解説

(中略)一つのプロジェクト達成行為のもつ現代的特徴の一つは,人間と機会とが,一つの操作上の機能を分担し,その協同作業が,目的達成に向かって働く,(中略)そうしたプロジェクトに参与するシステムのなかに人間がある機能を果たすためには,人間の神経生理学的能力,適性,運動,処理能力,疲労度などの徹底的な追究が必要であり,その追究を通じて,系を最も有効に目的達成へ導くことが求められた。
哲学事典』「人間・機械系」(p.1068)
(中略)被害者の憤慨とそれに対する観察者の共感のうちに正義の基礎を認め,正義の法ないし規則を自覚的に遵守する根拠を共感の原理により基礎づけることによって,市民社会を構成する個人のモラルを確立しようと(中略)
岩波 哲学・思想事典』「『道徳感情論』」(p.1165)

自主管理個人主義による哲学的な学習

積極的に学び知ることで、「自ら取っては、自ら得て、自ら錬る。」ということを実際に経験すること。
内観を通じて、内観の創造的かつ調和的な調整を行っていくことで、主体性を強め高めていくこと。
何かに働き掛ける際に、何かが自分自身に働き掛けているのかを学び知ることで、自律を実現していくこと。
自分自身を学び知っていくために、失敗や挫折に過失等を積み重ねていき、勇ましく省みて直していくこと。
考え知ることを以て、自分自身を学び知っていき、その自分自身を構成して来た/している様々な物質や事象をも学び知ること。
即時の実用性や実利実益への執着から脱して、存在の性質や有様等についてから学び知っていくこと。
積み重ねた知識を振り返り、そして、どれだけ実践や応用に、発展や深化させることが出来たのかを把握すること。
物に依存したり、物に使役されたりしないよう、不断の自省や自制を行って、物を利用したり、物を創造したりしていくこと。
物事の相互作用の有様を忘却しないよう、集団や組織に社会の中での観察と、孤独とその内界での洞察を両立させていくこと。
知識の知識を得るために、「利用」(外界での活動)と「観察」(内界での活動)を両立させていき、やがて、この二つが併合した「理解」を成し遂げていくこと。
物質の性質と事象の動因を究明していくこと。
発言や行動の直接的な要因が感情にならないようにして、直接的な要因が意志になるようにしていくこと。
歴史の数多くの大惨事や大災害を確りと学び覚えて、現実と現在で起き続けている数多くの大惨事や大災害について苦悩しては、その解決や改善のために学び問うこと。
自分自身の中で、生命力の根源や原動力になっているのかを、常に問い続けていくこと。
自然の法則・国家の文化・社会の秩序等の有様とその不道徳や非倫理に矛盾だらけの合理性に対する認識を深め高め続けていくことで、自身を律すること。
自主管理個人主義(3つの能力/12の能力要素)と「環境」

紹介文献

集まる場所が必要だ――孤立を防ぎ、暮らしを守る「開かれた場」の社会学 | エリック・クリネンバーグ, 藤原朝子 |本 | 通販 | Amazon
道徳感情論 (講談社学術文庫) | アダム・スミス, 高 哲男 |本 | 通販 | Amazon
 調和ある社会構成の根幹に、個人の自己愛・自己利益の追求に加えて、「共感」を据えた。そして社会では、適合的な行為が是認され、非適合的な行為が否認されることにより、規則が誕生する。人間が社会的に是認された行為規範を遵守する努力によって、徳のある社会が実現するのだ。最高の啓蒙思想家が、生涯をかけて著した不朽の社会論は今なお光を放つ。  
 道徳の原動力について論じる場合、考察されるべき問題は二つある。第一に、徳はどこに存在するのか? すなわち、優れていて、賞賛に値する特徴となる、気分の調子や行為の傾向とは、いったいどのようなものか? そして第二に、それが何であろうと、このような特徴が我々に推奨されるのは、心のなかにあるどのような能力や機能によってであるか? 言い換えるなら、心が、ある傾向の行為を他のものよりも好み、一方を正しいと呼び、他方を間違いと呼ぶことになってしまうのはどうしてであり、またどのような手段によるのか?
9. 環境
環境

デジタルから考えるデジタル田園都市国家構想① デジタル田園都市国家構想の目指すべきもの

ニュース記事

デジタルから考えるデジタル田園都市国家構想』「デジタル田園都市国家構想の目指すべきもの」(p.2)

哲学的な解説

社会一般の幸福。個人の幸福にたいする概念で,個人の権利,自由を制限する原理としてつかわれる。すなわち立憲主義の初期資本主義興隆時代においては各人の自由な私益追求が同時に社会一般の幸福のためにもなると信じられたが,やがてこのような自由競争が社会的強者と弱者の差をいよいよ増大することがわかり,そこで社会的弱者を保護するため強者の権利,特に所有権行使の自由を制限する原理としてつかわれるのがこれである。日本国憲法もこれを個人権尊重の限界と規定しているが,しかし、この公共の福祉はかつて警察国家において社会的強者が社会的弱者の個人権を制限したばあいにもその合理化の名としたことがあり,いわば両刃の剣ともいうべきものとして,その乱用がおそれられている。
哲学事典』「公共の福祉」(p.464)
(中略)政府や政党,利権集団,マス・メディア等による意見操作の圧力が加えられる〈操作的〉公共性,大衆的同意・忠誠の調達の領域といった否定的な記述が支配的になっていくなかで,ハーバーマスの前記の著作は,公共性の構造・機能の史的研究,また行政・経済のシステムから相対的に自律した市民の社会(Zivilgesellschaft)の新しい理解と公共性の理念を結びつける政治・社会理論の展開を促した。
岩波 哲学・思想事典』「公共性」(p.487)

自主管理個人主義による哲学的な学習

自由を保障する強制の存在を再認識するために、自他の利害損得と、社会の多様性を学び知ること。
公共心を以て、「自分は社会の一員である」という自覚を持つと同時に、自己愛を以て、「社会の一因となる自分」という自信を持つこと。
社会生活の中で、一員として、積極的に様々なことを学び続け、一因として、能動的に挑戦し続けること。
社会保障に依拠しつつも、決して依存することなく、自力を高め続けること。
生存本能を理性で鍛錬していくことで、社会的弱者でいる時、精神的・心理的な不屈さを学び得、社会的強者でいる時、倫理的・哲学的な謙虚さを学び得ること。
自由の重責や危険性と、強制の存在意義や重要性等をも、自ら確りと能く学び知ること。
まず心を修養し、次に体を鍛錬し、また財を貯蓄し、さらに学を蓄積し、そして時機を得ること。
個人と社会の長所と短所を比較しつつ、その同調から退廃的な安定を、その対立から創造的な破壊を、その協和から進歩的な創造を、それぞれ見出していくこと。
物事の連鎖とその影響を、常々、深い洞察力と共に顧み続けること。
疑問を懐いては、疑念をも懐いて、疑心を以て追究していくこと。
自分の観念や価値観を多様化・広範化・深化等させていくことで、環境の実態を創造的に見出していくこと。
抽象的な多義語の意味を、思弁と経験を以て会得していくことで、意欲の深化並びに意志の強化を図っていくこと。
相手の立場を確りと理解できるよう、自分の短所や欠点・弱点、挫折や失敗・過失等を、常日頃から学習意欲を以て思い出していくこと。
生きることの難しさを再認識し続けることで、自分自身の弱さと同時に、新たな可能性や選択肢等を再認識し続けること。
社会の分断ぶりを反面教師として、自分自身の知識と現実の一致を図っていくことで、自己責任と自己判断を上手に実践していくこと。
自主管理個人主義(3つの能力/12の能力要素)と「環境」

紹介文献

新訳 明日の田園都市 | エベネザー・ハワード, 山形 浩生 |本 | 通販 | Amazon
 近代都市計画の祖、ハワードによる住民の立場から考えられた初の都市計画論。不朽の名著、新訳版刊行。  
 ハワードの考えていた田園都市というは、名前や、その後のレッチワースをはじめとするニュータウン群から想像されるような牧歌的な郊外住宅地ではない。  
 そもそも本書の大半が都市の物理形態よりは、社会システムや事業収益計算に費やされていることは、改めて指摘しておこう。でもそのわずかなフィジカルプランの部分ですら、ハワードがここで思い描いているのは、むしろ最新のテクノロジーを取り入れた超ハイテク都市だ。
公共哲学とはなんだろう [増補版]: 民主主義と市場の新しい見方 | 隆夫, 桂木 |本 | 通販 | Amazon
 見知らぬ他者との協力と信頼によって築かれる秩序はいかにして可能か。民主主義だけでなく市場もまた、それを実現する重要な社会制度であり、特定価値の実現でなく多様な価値のバランスの追求こそが公共哲学の任務とみる、民主主義と市場が支える自由社会をですます調で語る入門書。増補版では2005年以降の社会の変化を織り込む。  
 公共性の危機に直面してあらためて「あるべき民主主義と市場」を問う。いかにして他者と協力し信頼しあう秩序を築くか。モラルサイエンスの一貫した視点で、公共哲学を切り拓くひとつの試み。
公共性の構造転換☆〔第2版〕☆ | ユルゲン ハーバーマス, Habermas,Jurgen, 貞雄, 細谷, 正行, 山田 |本 | 通販 | Amazon
 市民的公共性の自由主義的モデルの成立と社会福祉国家におけるその変貌をカント、ヘーゲル、マルクスにおける公共性論を援用しながら論じる。第2版には批判への応答を含む。いまや古典的な名著。  
〈市民公共性〉というカテゴリー概念をめぐり、人文社会科学の様々な領域を横断し、今日の社会思想シーンに劇的な衝撃を与えたハーバーマスの代表的著作。原書新版への序文をあらたに訳出・増補して復刊。