10. 犯罪
犯罪

男児への奴隷労働とレイプが横行…韓国“ホームレス福祉施設”の闇

ニュース記事

 1976年から1987年にかけて、韓国の軍事独裁政権は約3万8000人を「兄弟福祉院」と呼ばれる福祉施設に収容した。同施設は、政府が「路上生活者」と呼ぶ人たちに食事を与え、教育と職業訓練を提供するはずだった。その大半は未成年者だったが、実際にはそこは「悪夢の家」だった。
 多くの収容者が殴られ、レイプされ、奴隷労働に駆り出された。生存者や捜査官によれば、家族に知らされぬまま不法収容されて死亡した人の数は650人以上だという。
 とりわけ、韓国南東部の港湾都市・釜山の兄弟福祉院は、韓国の近現代史のなかでも悪名高い人権侵害の舞台になった。しかしながら関係者のなかで、責任を問われた者はほとんどいない。1987年に同施設の院長が取り調べを受けると、政府が捜査に介入。院長は2年6ヵ月の懲役刑を受けただけだった。罪状は業務上横領の容疑で、人権侵害には問われなかった。
 兄弟福祉院事件の被害者は当局の責任を長年にわたり追及し続け、2022年8月24日にようやく勝利を収めた。独立した政府調査機関「真実・和解のための過去史整理委員会(真実和解委)」は、当時の軍事政権が兄弟福祉院への不法収容と、施設内での強制労働を黙認した結果、収容者を暴行やレイプなどの虐待にさらして、ときには死に至らしめたと認定したのだ。
 韓国の独裁政権下で起きた数々の人権侵害のなかで、この事件に関する資料は最も多い。元収容者らは数十年にわたって手記を書いたし、主要テレビ局も調査報道番組を放映した。人権団体と新聞も、福祉院での虐待と隠蔽工作の実態を何度も報じた。
 だが、韓国政府がこの事件を「国家による重大な人権侵害」と正式に認めたのは、真実和解委が認定を下した日が初めてだった。和解委は政府に対し、被害者に謝罪するよう勧告。さらに彼らのトラウマ治療に対する支援を求めた。
 1975年から1980年の間に兄弟福祉院に二度収容されたパク・キョンボ (58)は、「国全体が共犯者だ」と話す。
 「膨大な証拠があるにもかかわらず、誰も私たちの話に耳を傾けようとしなかったし、関心を持とうとしなかった。私たちは社会のゴミのように扱われたのです」
男児への奴隷労働とレイプが横行…韓国“ホームレス福祉施設”の闇(クーリエ・ジャポン) – Yahoo!ニュース

哲学的な解説

精神は永遠不断の発展であり,自己を克服否定しつつ自己を実現創造する能動的な働きである。
哲学事典』「能動的観念論」(p.1080)
(中略)自我は自我として存在するときに常にすでに自己自身を意識(反省)している.自我は主体であると同時に客体である(Subjeke-Objekt),としなければならない.
岩波 哲学・思想事典』「事行」(p.621)

自主管理個人主義による哲学的な学習

礼儀正しい忍耐力と冷静な義勇の発言力を以て、適時に行動することで、忍耐力から人々の信頼を、発言力から人々の心服を、行動力で人々の支持を得ること。
「期待しない」と「希望を持つ」という、矛盾した二つの志向を以て、その葛藤から、主体性と社会性を善く強化や洗練していくこと。
世界の多様性や複雑性等を(ひろ)く学んで、情報発信や知識提供の相手・時期・場所・環境等を、試行錯誤しながら取捨選択していくこと。
善や正義等を見ても、直ちに喜んだり、安らいだり等せずに、長くかつ深く洞察し続けて、それが本物かを見極めたり、問題点等を見出したり等すること。
「深く考えること」即ち、自分自身を確りと知っては、物事の内容並びに本質を確りと知って、様々な物事の複雑多岐な関連性を確りと知っていくこと。
疑問や疑念を懐くことの大切さを、歴史や社会等を学ぶ知ることを通じて、理論的にも経験的にも、そして技術的にも学び知っていくこと。
善き変化は、時間の変化に、多大な各自の個人的な奮励努力かつ社会の計画的で体系的な反省が伴ってこそ生じるものであるのを学び知ること。
学を以て、「欲」を「意」へと、「意」を「徳」へと、「徳」を「道」へと、自らの根本並びに原動力を啓発していくこと。
人間には、動物としての限界と、高知能生物としての様々な可能性や選択肢が有ることを、常日頃から理性的に再認識し続けること。
時に、恐怖心ではなく安心感が知識の停滞を招き、好奇心ではなく不安感の方が知識の増加を促すこともあるのを、学び知っていくこと。
「無知の知」を以て懐疑的・批判的・能動的に学習していくことで、自分自身はもちろんのこと、他人や社会自身ですらもほとんど知らないことも知ること。
感性を強力にしては、理性を強大にして、意志を強靭にし、言語の意味はもちろんのこと、その内容である他者の情念・智恵・遺志等をも悟っていくこと。
生命の大切さを、「生物」として「本能的に」理解するだけではなく、「哲人」として「哲学的に」創造しては、完成させて、理解していくこと。
自己認識を確りと行い続けていくことで、やがてそれと同時に、他者や社会に国家等に潜在している数多の欠点や弱点、問題や病弊等を知っていくこと。
実際的に最も当てに出来る上に、最も当てにしなければならないのが、他ならぬ「自分自身」であるのを知っていくこと。
自主管理個人主義(3つの能力/12の能力要素)と「犯罪」

紹介文献

『あっち側の彼女、こっち側の私』性的虐待、非行、薬物、そして少年院をへて | 小坂綾子 結生 |本 | 通販 | Amazon
 取材対象者と新聞記者として出会った、結生と小坂綾子。「なんかまた話したい、って思いました」という結生からのメールをきっかけに、ふたりは結生の人生を振り返る作業を始める。
 実母からの暴力と、継父からの性的虐待を受けて児童養護施設で育った結生。万引き、援助交際、薬物に囲まれた中高時代の荒れた生活から少年院を経て、自分らしい生き方を模索するなかで抱え込んだ苦悩と葛藤を吐露する。
 重い過去を引きずりながらも前に進むことをやめない結生の姿を通じて 「人が育つこと」「生きること」を問い直したノンフィクション。
矯正教育の方法と展開―現場からの実践理論 | 矯正協会 |本 | 通販 | Amazon
矯正教育のルーツである少年院で非行少年と日々向かい合っている現場法務教官の教育実践、生活指導、特別活動などの領域。
セルフ・コントロールの心理学:自己制御の基礎と教育・医療・矯正への応用 | 高橋 雅治 |本 | 通販 | Amazon
心理学的な研究成果を総合的に記述。経済行動をはじめ,基礎から応用の最新成果を重点的に解説。また神経基盤に関する論述までを包含。即時的な小報酬(衝動性)および遅延される大報酬(セルフ・コントロール)を軸に行動背景にある心理的なメカニズムや影響を及ぼす社会的諸要因の解明を目指す。
7. 教育
教育

虐待の連鎖を断ち切るには「公的支援と教育が必要」 虐待から生き抜いた女性が説く

ニュース記事

 親からの壮絶な虐待を生き抜いた「虐待サバイバー」で、『わたし、虐待サバイバー』(ブックマン社)の著書がある札幌市に住む羽馬(はば)千恵さん(38)さんは、(1)経済的援助など公的支援の充実、(2)教育──この2点が必要だと説く。(中略)羽馬さんは、虐待を受けている人、大人になって虐待の後遺症に苦しんでいる人に、「あきらめないで」と呼びかける。「あなたを理解し、味方になって助けてくれる人は必ずいます。あきらめないで、助けを求めてください」
虐待の連鎖を断ち切るには「公的支援と教育が必要」 虐待から生き抜いた女性が説く (msn.com)

哲学的な解説

一つまたは多数の実在の客体にあたらしい状態があらわれるには,かならずそれに先立って他の状態がなければならず,あたらしい状態は先の状態につづいて規則正しく起こってくる。このように、つづいて起こることを連続といい,先の状態を原因といい,後の状態を結果という。
哲学事典』「生の充足理由の原理」(p.819)
学問すなわちロゴン・デドナイとは,現象にロゴスを与えることであり,「現象を救済すること」である。
岩波 哲学・思想事典』「現象」(p.459)

自主管理個人主義による哲学的な学習

自身の問題点や課題を継続的に学び問い続けていくことで、内圧とそこから生じる行動の原動力を生じさせていくこと。
社会の悪弊や冷酷無情等を個人的に突破するために、最初の共感者が他ならぬ「学習する自己形成」であり、それを通じて、社会の善人や公序良俗を得ること。
社会からの善き働き掛けを受けるために、まずは自分が自分自身に善い働き掛けを行い、そしてその次に他人に善い働き掛けを行っていくこと。
内観を通じて、自己形成を行っていく、内省を通じて、自己啓発を行っていくこと。
新しく学び続けることを行って、従来の思考回路や習慣等を改めて見詰め直し、徐々に新しい思考回路や習慣等を形成していくこと。
苦痛の要因やその仕組みを深く学び続けることこそが、その苦痛を本当に理解し、そして自己治癒力の基礎を形成していくこと。
「解決が不可能である」という主観的な事実から、「全く異なる新しい選択肢や可能性は数多く存在する」という客観的な事実を見出していくこと。
「問題ある所に課題があり、課題ある所に創造あり。」という観念を学び懐いていくこと。
社会の無関心や無責任に無力等に流されて、自分自身に対する関心や責任に有力等を全面的に放棄してしまわないよう、「善く」社会から逃避すること。
「他者に依る情報」だけではなく、「学習する自分に拠る情報並びに知識」をも獲得していくこと。
「環境の環境」即ち「『現象』を成す物体を為す物質を生す『事象』」を究明していくこと。
言葉を、一個人の「意思」だけではなく、社会現象の「一部」としても観ることで、相手や自身の複雑で多様な背景とその数々の理由を学び知っていくこと。
生きることの激痛や辛苦から、生きることの喜楽や幸福を見出していくために、主体的な修身と虚無的な社交を積極的に行っていくこと。
他人への意思表示としてだけではなく、自己認識としての言語能力をも持つこと。
求めて得た数々の物や事を、反省や顧慮等を以て確りと管理していき、蓄積された知識をさらに多様化や高度化、深化や新化させていくこと。
自主管理個人主義(3つの能力/12の能力要素)と「教育」

紹介文献

わたし、虐待サバイバー | 羽馬 千恵(はば ちえ), 岡藤真依(カバーイラスト), 特別対談 和田秀樹 |本 | 通販 | Amazon
この国のすべての、殺されなかった「栗原心愛さん」へ。この本を読むのが辛い人も多くいると思います。そして、大人になっても、虐待された親への思いは人それぞれだと思います。本書の羽馬千恵さんの言葉に、共感する人も、反感を持つ人もいるでしょう。どんな感想を持っていただいてもかまいません。でも、あなたが決して孤独な存在ではないことを、誰からも愛されなかったわけではないことを、感じてもらえたらと思っております。
弱者の居場所がない社会――貧困・格差と社会的包摂 (講談社現代新書) | 阿部 彩 |本 | 通販 | Amazon
これらの「小さな社会」は、人が他者とつながり、お互いの存在価値を認め、そこにいるのが当然であると認められた場所である。これが「包摂されること」であり、社会に包摂されることは、衣食住やその他もろもろの生活水準の保障のためだけに大切なのではなく、包摂されること自体が人間にとって非常に重要となる。「つながり」「役割」「居場所」から考える貧困問題の新しい入門書。