敬虔新聞

№011)開放的な組織・自律した個人・正しい取捨選択と善き決行

2024/12/12 21:40

 「なぜ組織が衰退していっているのか?」や「なぜ組織はいつまで経っても変わらないのか?」に「一体この組織は何を考えていて、どこへと向かっているのだ?」等といった疑問は、良識に問題意識や目的意識等を懐く組織人の心底に生じるものであろう。

 「組織」というものが、開放的なものであるのか、それとも閉鎖的なものであるか、この疑問に対する解答が後者である方が、圧倒的大多数であろう。ここで言う「閉鎖的」には、守秘義務に業務の秘訣や戦略の秘匿等の、必要不可欠かつ合理的なものは決して含まない。ここで言う「閉鎖的」は、同調圧力・党同伐異・画一主義・成長の無い自己満足・偏向し切った保守主義・利己的な保身等が延し切った組織の実態のことである。

 そして言うまでも無い自明の理だが、組織を構成している一つ一つの要素は「個人」である。この自明の理を「知る」のは容易いが、この自明の理を「理解」するのは極めて難しいものであろう。それはなぜか?組織の内部並びに上層と中枢に居る指導者や幹部達が、「組織の中に居るのだから~するのは当然だろう」や「組織に所属しているのだから~出来るのは当たり前のことだ!」等と考え続け、そして、中層や下層に居る者達は、組織の中で疎遠や孤立等に陥ったり、冷遇や排撃等を被らないように奔走し続ける、こうして、学習も理解も無く出来上がっては続く常識が上層の人々の意識をより一層硬直化し、中層や下層に居る者達にとって、服従や沈黙等を続けることや、上手な御世辞や嘘等を言うことの方が、無難になる…もし「個人」という者が、「個性・尊厳・自主性等を持つ者」という意味であれば、このような組織の実態では、そこには、「個人」など無く、ただの「組織人」それも「『学習性無力感』を懐く組織人」ばかりが残ることであろう。

 以上は、組織の衰退・悪い意味の不変・斜陽に没落や崩壊等に至るまでの一つの原因と過程の概要だが、今回、この原因と過程を挙げた理由は、昨今、移民問題の深刻化と移民の労働力に対する需要の激増という大問題が、ますます私達の祖国日本で広がり続けており、移民の労働力の確保は論のこと、移民の厳選や精選、そして、寛容な受容と厳正な教育を実施できる「開放的」な組織の実在が、ますます重要不可欠になってくると考えたからである。

 「郷に入っては郷に従え」という箴言が正言であり続けるには、「郷」即ち「共同体」・「団体」・「組織」・「地域」・「社会」・「文化」等が、「開放的」つまり「好奇心や求知心に向学心が旺盛であること」・「懐疑心や批判的な思考等を鍛錬すること」・「建設的・生産的・創造的な観念に言行を積み重ねること」等でなければならないのだ。「郷」が、いつ(・・)まで(・・)()「閉鎖的」であり続けるのも、そして、無責任に(・・・・)「開放的」になってしまうのも、極めて危険である。

小・零細企業は、賃金水準が大手に届かず人手不足が深刻さを増している。人手不足で受注機会の喪失や事業再生のめどが立たず、債務整理で破産せざるを得ない状況が透けて見える。円安に伴う物価高に加え、賃上げ原資を賄う安定収益を確保できない小・零細企業に人手不足が直撃している。生き残りには、生産性向上への取組みやビジネスモデル転換を迫られている。
2024年1-11月「人手不足」倒産266件 人材難の中小企業が押し上げ、年間最多を更新 | TSRデータインサイト | 東京商工リサーチ 2024/12/10
日本の生産年齢人口は減少の一途を辿っており、2040年までに約20%減少すると予測されています。一方で、外国人労働者数は増加傾向にあり、2023年末時点で過去最高の約200万人を記録しました。この状況下で、外国人人材市場の規模を正確に把握することは、「企業の人材戦略立案」「政府の外国人労働者政策の策定」「関連産業への投資判断材料の提供」などの観点で、重要と言えます。
外国人人材「特定技能」の市場規模、10年後に約1兆円規模と想定 – 産経ニュース 2024/12/9 07:00

 さて、「個人」の「個性」が最も発現する場所と時間は「私生活」であろう。その私生活では、日々の多忙な社会生活に生計を立てる為の勤労や否が応でも上手に臨まなければならない煩わしい人間関係等で負ってしまった疲弊を消し飛ばしては、休養や娯楽等に浸かって、安らぎや楽しみ等を得ることがほとんであろう。これは本当にとても大切なことである。しかし、個人の長き人生とそれを取り巻く社会の変動・国家の運命・時代の流動について深慮すれば、私達は私生活で挑戦すべき大切なことが他にもたくさんあるのではないだろうか?そして、それらの内で、「学徳」つまり「志学と修徳」が特に大切であろう。

 開放的な組織の実現の為には自律した個人の実在が必要であり、その為には、志学しては正しい取捨選択をして、修徳しつつ善き決行を成す事である。

 私達「人民」は、「遊民」だけではなく「義民」にも成らなければならない。

一、全く、最後に家の事を本当に熟したのは、いつの日だっただろうか?
一、疲弊し切った不健康な我が身体と、堕落し切った不道徳な我が精神。
一、考えるのも思うのも、知るのも感じるのも、止めた…これは誰なの?
二、あいつ等さえ居なければ、あれらさえ無ければ、あの時に出来たら…
二、そうやって不可能なことや過去ばかりについて言うこの私は…愚か。
二、浮上した賢き気付きと真正直な知恵に苦しんでは、それらを沈める。
三、偉大なる有徳の人格者にして国家指導者…落涙しつつ幻想に浸る我。
三、ああ、天よ…愛欲は子孫繁栄の始まりで、愛国は国家繁栄の始まり。
三、天よ、誓って、我は偉大なる有徳の人格者にして愛国者に成ります!
四、世俗と拝金の前では、正しさは大間違いと、罪過は富貴の基と成る。
四、時流と権勢の前では、志学すれば極貧に陥り、屈従すれば安定する。
四、天命と適時の先には、危機と好機が潜在し、隠忍と学徳こそが道だ!
五、激怒しても、まだ自ら落ち着けるなら大丈夫だ。必ずや成長できる。
五、挫折しても、また自ら立ち直れるなら大丈夫だ。必ずや進展がある。
五、喪失しても、もう自ら受け容れたなら、それこそ獲得であり、道だ。
六、人数の不足を憂えるな。不公平であることを改めよ。まず自省あれ。
六、人力の不足を憂えるな。知識が足りない事を改めよ。まず自学あれ。
六、人材の不足を憂えるな。名実の不一致なのを改めよ。まず自修あれ。
七、私生活にて、インフラストラクチャーについて深く再思するように。
七、社会生活にて、諸々の教育機関と学問について深く再考するように。
七、精神生活にて、大自然の法則そして天の至上命令について深慮する。
八、国家の至宝は「子」ではなく、「徳」。天命は複雑怪奇で、災は多い。
八、文化の至宝は「芸」ではなく、「学」。天性は複雑多岐で、才は危い
八、関係の至宝は「名」ではなく、「愛」。天分は微妙玄通で、仁はい。
九、心の無い生者にいつまで従うのだ、愚か過ぎる無知で学ばない私よ…
九、心があった死者を追慕しては、厚徳への道を立てて、学び始めるよ!
九、心が有り始めた私よ!「初心忘るべからず」そして「初志貫徹」だ!
十、ああ、枯れた木々や落ち葉は美しくはない…ことも無いじゃないか!
十、偉大な先哲達の生涯を学び知り、偉大な古書の内容を学び得る幸せ。
十、天を仰げば心奥が澄み、徳を積めば心底が満ちる。本立ちて道生ず!

 私生活にも学徳がある、これこそが、様々な大問題の解決の糸口の一つだ。


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