敬虔新聞

№013)企業と顧客の関係だけではなく企業と従業員の関係も考慮

2024/12/16 23:53

 私達の祖国日本では、企業が自己PRを行う際に、「顧客志向」・「顧客中心主義」・「お客様の立場に立って考える」等の言葉が多く掲げられている。これらは、「御もて成し」という来客に対する礼遇の文化の好影響や、従来の顧客の維持と新規の顧客の獲得を成功させる為の宣伝等から誕生しては成立して、普及したものであろう。

 税率の高さと税の種類の多さ、物価の高騰、個人消費の低迷、変わらない低給と深刻化し続ける人手不足等、私達の祖国日本では、多くの企業がこれらの問題を抱え続けており、中には、赤字経営に苦しみ続けていたり、存続自体が危ぶまれたりしている所も、決して少なくないだろう。

 このような長期的な不況だからこそ、企業はより一層、顧客との関係を考慮して、利益の確保はもちろんのこと、その存続自体を守り通すことに努め励んでいかなければならない。しかし、企業はもう一つの関係を、改めて考慮していかなければならない。それは、企業と従業員の関係である。これもまた、企業の利益の確保はもちろんのこと、その存続自体を守り通すことにもなるのだ。

ストレスと燃え尽きが過去最高レベルに達している  
 雇用不安、過負荷、長時間労働、経済的不安など、従業員へのプレッシャーはかつてないほど大きくなっている。その結果、燃え尽きは過去最高の水準に達している。   
 Future Forum(フューチャー・フォーラム)が世界規模で実施した調査によれば、世界の労働者の40%以上が燃え尽きを感じている。世界保健機関(WHO)は燃え尽きについて、仕事に関連した複数のストレス症状と定義している。一般的な症状は、集中困難、疲労、そして、頻繁な頭痛といった原因不明の身体症状だ。[中略]
従業員の不安が急上昇している  
 従業員支援制度の管理サービスを提供するComPsych(コムサイク)の最新データによれば、メンタルヘルスの支援を求めた人の4分の1近く(24%)が、不安の解消を求めていた。米国の従業員がメンタルヘルス関連のサービスを受ける理由の第1位は、うつ症状やストレスなどを抑えて「不安」となっている。最近の世界的な混乱や、さまざまな業界で行われているレイオフに関連する経済的不確実性を考えると、これらの結果は理解できるものだ。[中略]
有害な職場文化は、従業員の健康をむしばみ、定着率の低下を招いている  
 残念ながら、有害な職場文化は、従業員の心身の健康に悪影響を及ぼす。さらに、有害な職場環境は、士気や生産性の低下、高い離職率にもつながる。一方で、職場での思いやりは、健全な企業文化の創造と維持に役立つ。
 リーダーが職場に思いやりを取り入れると、好奇心やイノベーション、生産性を促す環境が生まれる。このような組織では、生産性が高く、仕事に熱心な従業員が増え、ストレスの軽減と定着率の向上にもつながる。
労働者の40%以上は「燃え尽き症候群」これまで以上に重要な「職場での思いやり」 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン) Caroline Castrillon | Contributor 2024.12.16 10:30

 「企業意識」と言う死語があり、これは、「労働者の生活の向上は、自身が勤務している企業の発展に拠るものである、という帰属意識。」を意味するが、今こそ、この死語を建設的・発展的・公共的に学び受け継いで、「生活の為に仕方が無く嫌々ながらこの企業で働いている」という、大多数の従業員達の本心を学び知り、従業員達の潜在するモチベーションや能力を引き出す創意工夫を真摯に行っていくべきである。

[中略]多くの企業で導入されている福利厚生は必ずしも従業員が最も求めている福利厚生とは限らないことが明らかとなりました。特に、近年は企業に対し、働き方改革や健康経営の推進が求められているため、今後はリモートワークや時短勤務、健康診断の補助など、従業員のワークライフバランスや健康をサポートする福利厚生の重要性はますます高まっていくと考えられます。  
 また、企業の福利厚生は、多くの労働者が就職活動・転職活動時に重視するポイントです。企業は、従業員が本当に必要としている福利厚生を導入することで、従業員満足度を高めるだけでなく、人材の確保および定着につなげられるでしょう。
従業員が本当に求める福利厚生とは?福利厚生に関するアンケート調査結果 | 朝日新聞デジタルマガジン&[and] 配信元:PRTIMES 2024.12.03

 企業と従業員の関係も考慮し、企業の存在意義を問い直すべき時である。

 顧客関係管理の更なる改善と、労務管理の抜本的な改善が、極めて重要だ。

一、青少年達よ、親達の多大な苦労を、必ずや知って、深謝するように。
一、経営者達よ、従業員達の正当な不平不満を知って、善処するように。
一、政治家達よ、自身の不徳と潜在する民徳を知って、治国するように。
二、善意と厳戒、立志と諦念、法令遵守と臨機応変、義理人情と厳正等。
二、兼学しては、兼備して、孤高を以て奮励努力せよ。世俗は実に不徳。
二、天を仰げば、運命を受け容れられる。徳を師にすれば、道は続くぞ!
三、人ではなく、義に向かって怒れ。さすれば、道を学び得られるのだ。
三、人ではなく、仁に向かって施せ。さすれば、道が新しく生じて来る。
三、人ではなく、己に向かって問え。さすれば、道と共に続きに入れる。
四、己の長所や利点、有利に有能や有力、優秀ぶり等を、徳に問うのだ。
四、己の欠点や弱点、不利に不足や無知、劣弱ぶり等を、徳で直すのだ。
四、優れた人に成ったら謙り、劣っているが自強している、これが道だ。
五、知らない労働者達、学ばない企業家達、行わない学者達…現実の様。
五、大損し続ける毎日、退廃し続ける毎週、浸り続ける毎月…毎年の様。
五、知っては怒るのだ、学んでは悲しもう、行って苦しむよ…徳が師匠。
六、「才能と人格は別物である」、なるほど、「天は二物を与えず」だね。
六、だが「天は自ら助くる者を助く」と言うではないか!自助は自学だ!
六、「天は二物も三物も与える」、自助しては、才能も人格も適時も得よ!
七、立志した有徳な人格者、このような偉人の実在は、正に現実の至福!
七、だが世俗はそのような偉人を埋没させ、立身出世など夢の中の夢だ。
七、大事な事は、そのような偉人のように成って、自ら道を学び行う事。
八、毎日、時事問題を知り、問題意識を高める、これが公民になる自学。
八、毎週、教養を深く積み、精神生活を深める、これが個人の豊かさだ。
八、毎月、経済を問い直し、殖財の方法を探る、これが明哲保身の一つ。
九、道を知れば、自我ですら取るに足らないと悟る、ましてや諸事など。
九、徳を修めて、徳を積んで、徳を盛んにせよ、それが自主独立の道だ。
九、政治の腐敗・社会の不安定・企業の硬直化・個人の孤立…自助せよ。
十、企業家達よ!徳を有して忍べば、優良な従業員達と善き顧客達あり!
十、従業員達よ!徳を有して学べば、正しい取捨選択と善き決行ありだ!
十、政治家達よ!徳を有して挑めば、遠来の愛国心・衆知・民徳ありだ!

 従業員達だけではなく、企業家達も、生産教育を確りと受けるべきである。


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