宝鑑

憲章:敬虔;3

3.大宇宙は、神秘的な虚無にして空虚そして無目的かつ合目的の充満した道の末端。小宇宙は、物質的な合理にして属性そして感情的かつ反抗的な渾沌(こんとん)とした道の欠片。礼は、諸々の欠片を窮理に由って総(らん)しては、知行合一に拠って諸々の欠片を組み合わせて、学徳の有る情操に依って多様性のある統一体として完成させ、そして、末端から中枢へと魂を導く、極めて神秘的で実践的な徳行。

3:1.(アッラー)への至誠なる礼、この礼こそが、礼の中の礼、最高にして最善の礼、そして至難の礼である。その畏れ多いと誠に想う情操こそが至仁と一体化した仁人の魂の徳であり、その徳こそが反躬(きゅう)自省に改過自新・隠忍自重に寛仁大度・虚静(てん)淡に従容中道・温良恭倹譲に年高徳邵(しょう)の道に成る。

3:2.自身の死対する恐れから他者の死に対する悼みへの変化、これこそが、徳の起点にして基点であり、共感の発生にして成長であり、良心の生成にして確立であり、道への道、そして、思い遣り。

3:3.誠の無い情熱的な美しき礼譲は、極めて狡猾(こうかつ)な偽善者や詐欺師が成し得る妙技であり、極めて深刻な禍因と長期的な大災害の力点。その主因と支点は大衆の軽薄と無知蒙昧(もうまい)で、そして作用点は、次世代と新時代の悲運。そして至誠なる情熱的かつ理知的な孤高な礼譲は、次世代と新時代の()訓。

3:4.加害者に犯罪者そして快楽殺人犯や凶悪犯への猛烈な非難あるいは断固たる擁護、及び被害者に弱小者そして病人や障(がい)者と障害者の全面的な庇護あるいは強硬な追及。仁を成して両者を徹底的に洞察し、義に務めて両者を根本的に理解し、礼を尽くして道を行い遂げよ、有徳な人格者よ!

3:5.ああ、誠を尽くして知っては、礼を尽くして深く悼もう、確かに必死に最期まで生き延びようとした者達を!過労死や突然死、病死や事故死、他殺や自殺、殉職や犠牲、(えん)罪、尊厳死や安楽死。

3:6.徹底した賠償や謝罪の完遂、正当な厳罰や重罰の完遂、適正な終身刑や死刑の完遂は、確かに終わりである。だが、それらは生じた負を(ぜろ)に近付けたに過ぎない。零は無であり、隠(ぺい)や全否定、忘却や無知等が成れば、負が再発しては禍が再燃し、直面や猛省、解決や根治を成せば、正が再興しては福が新興する。誠意と正心を成して仁智を遂げ、仁政と智謀を全うして正義と福徳を果たせ。

3:7.最善の礼は(アッラー)への至誠なる礼で、慎独しては修身し、内観しては内省し、観照しては観想し、克己しては修徳する総仕上げの礼が、次善の礼、この次善の礼こそが、最善を最善たらしめる善。

3:8.無礼者は、人々を激しく嫌悪や憤怒に憎悪等をする囚人達や闇商人達のような者達に変え、けじめを消滅させ、秩序を崩壊させ、社会を暴徒達が争奪し合う牢獄のようなものへと変える猛獣。

3:9.真なる自由こそが牢獄にして生き地獄。実なる自由こそが他律にして隷属。誠なる自由こそが自律にして精選。自らの思い遣りとお互いの譲り合い、自由気ままと宜しき、外れとけじめ等あれ。


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