5.「続く」という事実は理に由り、「続ける」という実証は義に拠る。事理を弁えつつ義理を通せ。
5:1.「懐疑心」という健全な知性と進歩的な理性に真正直な向学心に大喜びしては、熱誠に傾聴して、情理を尽くして回答し、そして、復習しては、予習も行って、実践躬行の下準備を完了せよ。
5:2.無知に無学そして気紛れ、これらが実生活の気風。浅知に浅学そして気違い、これらが実社会の気風。逸楽に紛れて自覚を紛らす事と、世道を違える世情と理想を違える現実に屈従する事勿れ。
5:3.真実一路の渡世人、そして真実無妄の知識人に成れ。「有道の博徒」即ち「思想家を拝命して、教育家に拝任する、清貧の義徒。」が救世主、そして「知への純愛と純愛の体現者」が世直しの道。
5:4.伝道師の根本義は、残酷な真実を知っては、尽忠して現実を超克して、尽力して善美なる真実を成す道。真実性を以て民徳に伝道し、道徳性を以て民生に宣教し、現実性を以て民活に布教せよ。
5:5.「太一」即ち「天」こそが正に他ならぬ元祖、熱源が始祖、元気が開祖。伝道師として仮死しては新生し、宣教師として静観しては躍動し、教祖として祖師である聖徳に師事と模倣するのだ。
5:6.前世から続いて来た衆愚政治に大恐慌と邪教を根絶しては、隔世の遺徳に遺訓と遺愛を承継して、後世に続く徳政に徳義と徳教の確立を志し、そして現世にて、篤信・忠信・誠信を貫徹せよ。
5:7.衆議ではなく衆知を聴き、衆望ではなく衆智を学び、民心ではなく民徳を収攬し、民活の強化ではなく民生の向上に尽力し、利益集団に屈従せずに大義名分に尽忠して、恩返しつつ恩送りせよ。
5:8.公正な労働契約に適正な賃金制度と厳正な勤務評定の遂行に護持と、民主的な税制に適宜な税率と公平な再配分を実現して、生産性や持続性に創造性や徳性を有した労働力と経済力を確保せよ。
5:9.経済成長に好景気と技術革新が続く中で、衣食住が基本的な生活必需品とその護持が最優先課題であることを忘れること勿れ。純朴な審美眼・無駄の無い消費・自主管理のある効用を実現せよ。
5:10.平和外交そして友好関係に国際協力の確立に続きは、断交に敵対関係そして戦争の勃発である。暴騰も暴落も、傷病も躁鬱も、過誤も罪悪も、その突発は甚だ多い。文武兼備を確と続行せよ。
5:11.労力・血税・苦学・密教、これらの言葉を、良心に誠心を以て実践的かつ道徳的に解釈せよ。物心を兼備して労われ。一般意志に応酬しつつ共通善に基づいて再配分せよ。自学せよ。窮理せよ。
5:12.道に志しては、徳に事えて、己自身に仕え、そして、目的意識を誠に確立せよ。問題意識は、社会意識から生じ、自己意識に育まれ、道徳意識に由って成り、そして、目的意識と共に挑戦する。
5:13.半信半疑は自然で当然の事、だがそのままで居続ける事が不明瞭に不利益や不成功な結末を齎す。猜疑心が生じるのは、才子の多病の中の一病で、その根治が重要、そして、成長と進歩の基。
5:14.「本立ちて道生ず」。「本」は即ち「志」であり、道は即ち「創発」である。本を確立するのは至誠なる有徳な人格であり、道を発生させるのは、偶発的な複雑多岐並びに主体的な啓発である。
5:15.優劣は在る。被害者と加害者の両者に厳正中立な判決を、弱者と強者の両者に機会均等とけじめを、貧者と富者の両者に公正な再配分を、健常者と障碍者の両者に合理的配慮を、遂行せよ。
5:16.真の愛などは無いが、純愛は有り得る。真の知識などは無いが、実践知は確かに在る。真の我などは無いが、道は在り得る。不死も蘇生も在り得ないが、永遠不滅は在る。常しえに学ぶのだ。
5:17.希望的観測を追い返しては、自力で己自身を理念に追い上げて、志の成就を追い求めつつも、悲観的な精察を成し遂げ、だがそれと同時に楽観的な精進を遂げ続け、そして天を誠に崇拝せよ。
5:18.平和革命こそが理想であり、そして最も偉大な革命である。だが暴力革命こそが現実である。さればこそ最善を尽くし続けてこれを回避または抑制せよ。善き平和と正しい暴力装置を確立せよ。
5:19.衛生に保健の実践躬行・物心の補充と補強・社会共通資本そして社会関係資本の完備・自助に共助と公助そして連帯の実現・知遇に厚誼そして相愛の成就、これらで応激は教材へと変わる。
5:20.定律を解明して、運動能量を究めつつ、重心を成しては器量を豊かにして敏速に即応し、位置能量を究めつつ、物量の増加に高潔な精神と強靭な実行力を成せ。内部能量から学力を増強せよ。
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