宝鑑

第Ⅻ章:生涯学習

🈩学習して存在論を創造せよ。全く以て、実に存在は摩訶(まか)不思議で謎である。星が在り、生物が存在し、脳が在り、意識が有り、そして言語と概念に学習が有ることは!驚嘆!感激!啓発!志学!

Ⅰ敬(けん)に成れ。(アッラー)への至誠なる崇拝は、存在自体への関心、そして道への道を深化させる徳行。

Ⅱ体を労われ。取り入れる外物を正しく精選し、環境を知り、最終的に必ずストレスを適度せよ。

Ⅲ心を窮めよ。無知の知を得ては、己自身を知り、存在自体を知る、学んではこの道を創り出せ。

Ⅳ有機体もまた物質に従属する。脳が在る生物は、意識に知性がその属性。それを徳性に変えよ。

能量(エネルギ)()徳へと変えていくのだ。学んでは問い、問うては究め、究めては行い、行っては省みよ。

Ⅵ空間を洞察しては、環境を把握して、至近の外界である体と脳を掌握し、徳治で内界を統べよ。

Ⅶ時間を意識しては、意識を意識して、前意識と下意識に無意識を究明し、道を観つつ魂を生せ。

Ⅷ原点を忘れずに学び続け、原点を失わずに行い続け、原点を覚えつつ得、原点を窮めつつ去れ。

Ⅸ徳は、正に、脳並びに心が在り、言語並びに概念が在り、そして学習を持続する者の力及び道。

Ⅹ存在は…遍在する自明の真実、そして常在する無因(なま)の道。有は無より生じる。真理は…「道」。

Ⅺ神はいない(アッラー)以外は、真実に忠実な学者に成れ。(アッラー)はより偉大なり、崇高な志を貫徹せよ。

Ⅻ慣行の数多くの長期的な積み重ねが、文化を成し、文化が環境に影響を与える。徳行を成せ。

🉂学習して認識論を創造せよ。身体に脳は自己組織化した物体であり、その物体の中では能量(エネルギ)()物質が絶えず交代し続けている。物質から化学反応が生じて物質が転化するが、化学反応自体は物質で非ず。脳から意識が生じて脳は活動するが、意識は物質で非ず。学習の持続が創発を成すことで、意識は自発的秩序を形成し、「物化」即ち「物体に働き掛けては化学反応を変化させる」を遂げる。

㈠知らされる者は我で、知らす者達は物質・感覚・神経・脳髄・化学反応・熱運動・電流・意識。

㈡知らされる者は「我」で、知ろうとする者は「自我」即ち「外圧に依り自ずから反応する者」。

㈢外物に()る者が生物、頭脳に自る者が生体、活性化する者が有機体、内圧に自ら成す者が生命。

㈣誠に()く、環境を知った力が生命力、世界を知っていく力が知力、道を知ろうとする力が学力。

㈤真善美を追究し続ける徳愛学、そしてその知情意は主体性(オートノミー)を帯び、統一的な多様性を完成する。

㈥たとえ、知が真正に、情が高(まい)に、意が遠大に、成っても、これら自体もまた実際は過誤だ。

㈦道を求め窮める知情意でさえも、道には過ぎる誤り。「過ぎる」とは「適わない」と「優れる」。

㈧生命という奇跡、心身という世界。「道理気」の、有機的で知的そして独創的な翻刻「徳愛学」。

㈨知は存在の模写の如く。知を情に反映させ、知情を意に反影させ、知情意を行に反照させる徳。

㈩徳は道への道の完成、善は最適化への創造的な参画、美は合目的への無目的な多岐に亘る調和。

🉁観想を以て宇宙観を、観照を以て世界観、学徳を以て生命観を、人格を以て人生観を、確立せよ。

㊀有無。存在自体と存在者は、不可分一体の存在でありながらも、全く以てお互いに無関係。

㊁陰陽。(ぜろ)は実に奇偉なる数字。奇数は不均衡で創造的な数字、偶数は均衡で安定的な数字。

㊂動静。「一道に因る円い一筋」と『礼』…知徳を霊妙にし、学徳を神妙にして、道を探究せよ。

㊃始終。既定の有限と未定の有限を峻別(しゅん)しては、時間を弁別して、様々な境界と諸物の識別せよ。

㊄内外。中核を窮めては、理気性を窮めて、道を窮め、そして(アッラー)の御命令を明らかにせよ。

㊅本末。窮理して、本質的に知れば、実は「一」という数字こそが最も最多・最大・最高である。

㊆上下。中核が物を成立させては存続させ、重力が星を成立させては存続させる。自学こそが道。

㊇真実。真実は心を失わせる。求知心よ、実に極めて厳正で厳酷そして厳然な深愛に師事せよ。

㊈事実。以前の心を失って、以後の心を得る。利己心が消失すれば徳を得られるぞ、向学心よ!

㊉現実。誠に修道すれば遠心力は道への道に成り、誠に修徳すれば求心力は理を(おさ)める道に成る。


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