⒕作文政治に待合政治、官僚政治に側近政治、金権政治に利権政治、圧力政治に権力政治、メディア政治に衆愚政治、そして成れの果ては、専制政治に恐怖政治、これらこそが、政治の実情である。だからこそ、政治教育が重要不可欠である。形式は末で内容こそが本であり、本末転倒は職務怠慢であり、形骸化を知りながらも、素知らぬふりをし続けたり、問題視しようとしないのは、事勿れ主義で、これは職務放棄である。だが職務は、政務だけではなく、世務もあるのだ。政治家達だけではなく、公民も誠に確りと、徳・身・学を修めては、本を務めて、道を行わなければならない。
⒖人格主義並びに徳治主義が確立した上に進展すれば、選良主義並びに官僚主義に忠勤と適能が有るように成る。天才政治並びに哲人政治が確立した上に進展すれば、政党政治並びに議会政治に協議と熟議が有るように成る。家族主義並びに愛国主義が確立した上に進展すれば、立憲主義並びに民主主義に適性と徳政が有るように成る。結局の所、実際は、正に他ならぬ「中道政治」こそが、本当で本物の正真正銘の政治である。政党は形態で、右翼と左翼は実習で、選挙は実演で、密議や争議に審議や熟議は実技で、有徳な人格・才徳兼備・智徳俊英・徳高望重の自由民主政こそが実行。
⒗政治闘争を激減させては、政治闘争を協力的で建設的な切磋琢磨にして、政治過程が形骸化と悪化ではなく合理化と浄化であるようにし、そして、政治変動と経済変動に対する、現実的で実際的な政務・民主的で倫理的な政令・抜本的で徹底的な政策を熟慮断行し、また、内政に誠に確りと力を入れてから、外政に慎重に謙虚でありつつ毅然とした内実を以て取り組むように。国際政治の重要性は、国内政治の重要性に及ばない一方で、国際政治の不確実性は国内政治の不確実性よりも遥かに在るのだ。混乱に狂乱は絶対不可避で必要不可欠で、大事なのはそれらを克服と解決する事だ。
⒘社会革命・政治革命・文化革命等のほとんどは、暴力革命であったし、革命家が政治家に成る事は多々あったが、経済家や教育者にも成ったのは稀であり、人格者や徳望家にも成ったのは極稀であった。この実に残念な歴史を批判的に直視しては、創造的に猛省して、革命的な新規蒔き直しを図っていくべきである。政治機構の再建・政治制度の刷新・政治体制の変革・政治綱領の実践躬行、これらこそが、抜本的で徹底的な政治改革であり、官民連携とその政治意識・政治運動・政治ストライキ・政治文化等の向上・強化・多様化・深化に善処しつつ嘉納する、これこそが、政治革命にして民主主義、そして議会主義にして平和革命である。両者の秘訣は主体的・対話的で深い学びだ。
⒙秘密政治もまた、必要悪である。これは、いわゆる「毒を以て毒を制す」であり、密議と謀議等も、忠義愛国の為であれば、それらもまた、有徳な有罪の如く、有毒の医薬の如くで、必要である。社会変動において、リスク社会の完成とその拡大に強化と深化等は不可避である。大切な事は市民の自発的で自主的な注意力・危機感・警戒心とそれらに基づいてサブ政治を自ら形成する事である。政治体系には、産業と官僚等がほぼ常に実在するが、学校と民生が欠落している事が世の常である。
⒚政治史を深く研究しては、政治分析を多く実行して、政治統計を正しく完成せよ、だが断片的・形式的・表面的・恣意的・病的にではなく、必ずや、全体的・有機的・実際的・懐疑的・批判的・道徳的・倫理的・社会的・多角的・多面的・建設的・生産的・進歩的に。政治的正しさというのは、こういうことを大本にするべきであり、言葉選びや印象作りに問題量産等、論外である。抜本的な自己意識・知的な相手意識・実践的な社会意識・批判的な道徳意識・実際的な問題意識・創造的な目的意識等を誠に持養しては、確りと鍛練して、確かに実践躬行してこそ、政治的正しさを成せる。
⒛本当の政治生命は、内界においては志、外界においては徳望、そしてこの両者の連携と持続である。確かに現実における実際の政治生命は、内界においては権力欲、外界においては金権、そしてこの両者の結託と謀略である。しかしこのような生命は、寄生虫に細菌やウイルス等の如くである。政は医・正・徳だ、医療を以て統治者に、正義を以て支配者に、諸徳を以て指導者と領導者に成れ。
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