弊店

『弊店』「第Ⅰ章 」(始まりは修徳で、それからようやく厳選に精選。)〔Ⅲ:Ⅰ-Ⅳ〕

Ⅲ:Ⅰ;愛人)グローバルな学識とローカルな篤行を兼備して、政経への関心と教学への投資を行え。

 確かに言語社会並びに文明社会で市民社会である上に情報社会であるが、実は閉じた社会であるということは甚だ多い。情報にメディアやコンピューター等のリテラシーの欠如・コミュニケーション能力の欠落・いじめや差別・事故や事件・自殺や他殺・病的な引きこもりや後天的な障(がい)・もみ消された労働災害や不本意な孤独死等、これらの多発に続発、更には激増と深刻化が大問題であるのは言うまでも無いが、本当の大問題は、正に政府の無責任と人民の無関心である。自己批判が正義の中の正義であり、そして諸々の正義を成す正義であり、自己保存という本能は先天性の道で、自己実現という本意は後天性の道である。先天性の道を後天性の道へと進歩的に転化させる事が仁道であり、正義を以て諸々の正義を大成する事が大義名分であり、仁義を初志貫徹して大道を再現することが仁義の極意・奥義・神髄である。その極意は、質実朴素な人間関係とそれに基づく実社会の確立と護持であり、その奥義は、剛健質朴な個人とその実生活の確立と護持であり、その神髄は純情可憐な魂とそれが開拓する実人生の補完であり、そしてこの三者もまた、「御持て成し」と「ホスピタリティ」の極意・奥義・神髄であるのだ。実に至り深し!懇切丁寧、そして懇到切至!

 『観光立国推進基本法』(前文)に「観光は、国際平和と国民生活の安定を象徴するものであって、その持続的な発展は、恒久の平和と国際社会の相互理解の増進を念願し、健康で文化的な生活を享受しようとする我らの理想とするところである。」と述べられており、そして政治に関する古の格言に「身近な者達が(なっとくしてよろこぶ)、遠来の者達が(したってやってくる)」とあり、更に外交に関する古の格言に「国の光を観て、利を用いて王に賓う(したが)。」とある。盛徳大業こそが国家の光輝(さん)然であり、国家の威光の中の威光である「政徳と民徳そして学徳の連環」を誠に深く思慕して、旅行に交流・留学に修業・出張に貿易・就業に協働・移住に共存しに来る者達は利徳である。徳を以て徳を道に誘え。


Ⅲ:Ⅱ;用物)物が有する本末・事が有する終始・事物とその内外・物事とその先後を学び知ること。

 『教育基本法』(前文)に「…個人の尊厳を重んじ、真理と正義を希求し、公共の精神を尊び、豊かな人間性と創造性を備えた人間の育成を期するとともに、伝統を継承し、新しい文化の創造を目指す…」と、『農業改良助長法』(前文)に「農業者が農業経営及び農村生活に関する有益かつ実用的な知識を得、これを普及交換することができるようにするため、農業に関する試験研究及び普及事業を助長し、もつて能率的で環境と調和のとれた農法の発達、効率的かつ安定的な農業経営の育成及び地域の特性に即した農業の振興を図り、あわせて農村生活の改善に資する…」と、『ものづくり基盤技術振興基本法』(第六条)に「…ものづくり基盤技術に関する自主的な研究開発の実施によるほか、ものづくり基盤技術に関する能力の適正な評価、職場環境の整備改善その他ものづくり労働者の労働条件の改善を通じて、ものづくり基盤技術の水準の維持及び向上に努めなければならない。」と、『中小企業基本法』(第三条2)に「中小企業の多様で活力ある成長発展に当たつては、小規模企業が、地域の特色を生かした事業活動を行い、就業の機会を提供するなどして地域における経済の安定並びに地域住民の生活の向上及び交流の促進に寄与するとともに、創造的な事業活動を行い、新たな産業を創出するなどして将来における我が国の経済及び社会の発展に寄与するという重要な意義を有するものである…」と、『科学技術・イノベーション基本法』(第三条)に「…科学技術・イノベーション創出の振興は、科学技術及びイノベーションの創出が我が国及び人類社会の将来の発展をもたらす源泉であり、科学技術に係る知識の集積が人類にとっての知的資産である…」と、『観光立国推進基本法』(前文)に「観光は、地域経済の活性化、雇用の機会の増大等国民経済のあらゆる領域にわたりその発展に寄与するとともに、健康の増進、潤いのある豊かな生活環境の創造等を通じて国民生活の安定向上に貢献するものであることに加え、国際相互理解を増進するものである。」と、其々に述べられている。全く以て、「徳は本なり、財は末なり。」だ!


Ⅲ:Ⅲ;理財)理由を以て自由に挑んでは、物理と事理を以て理事に成って、理解の有る知徳を成せ。

 まず何よりも、徳育を享受しては、修徳して、積徳し、そして徳の権化である人格者に成ること。この次に真っ先に勧農に重農主義を完遂しては護持し、そして食育を総合的に推進すること。次は、必ずや勧学に教育立国そして児童中心主義を遂行しては護持し、そして徳育を本にしつつ、愛育を実践躬行しながら薫育を以て知育・情育・訓育・体育を完遂しては護持して、人徳を有した人材を社会へと輩出すること。この次にようやく、産業立国と技術立国、並びに科学技術立国に科学技術創造立国に取り組むこと。神秘的な格言に「孔徳之容、唯道是従。」とあり、更に、政治的な格言に「愛民治国、能無為。」とある。誠意を以て民徳を国基とし、誠心を以て民福を国是とし、一意専心を以て修己治人を不言実行し続ければ、抜本的で持続的な産業立国と技術立国は功徳兼隆を奏し、一意専心を以て愛民治国を初志貫徹すれば、抜本的で持続的な科学技術立国に科学技術創造立国は功徳兼隆を奏する。そして度徳量力しては、智徳俊英を誠に改めて()つ新たに確りと実現して、本当に徳高望重の受け身であることを確立し、その後、農本を変わらず且つより一層死守しては、重商主義に外資の誘致等はあくまでも臨時の応変ものとして、勧農に重農主義と勧学に教育立国を恒常の()訓とし、それからようやく、スポーツ立国・貿易立国に輸出立国・金融立国・観光立国等に取り組むこと。軽んずること・忘れること・歪めること(なか)れ、スポーツ立国・貿易立国に輸出立国・金融立国・観光立国等は成果にして末端の財源、産業立国・技術立国・科学技術立国及び科学技術創造立国は過程にして基幹の財源、農本に教育立国こそが根本にして本当の財源である理念を。

 理に由ってこそ自ら自分自身とその自力に由ることが出来る。これ故に、「理解」つまり「哲学的な究察と科学的な究明」は極めて重要である。物理とその解明は主に科学の偉業であり、事理とその解釈は哲学の偉業である。両者を兼学しては兼備して兼(そう)し、そして理解の有る知徳を成せ。


Ⅲ:Ⅳ;自知)真実味・現実味・人間味・面白味・有意味・(だい)()味、そして有難味に満ち溢れた秘宝。

 至宝である上に通宝であり、そして、秘宝でもある存在、それは『道』である。家宝である上に国宝であり、そして「道」と同じく、秘宝でもある措定、それは『徳』である。名宝であるものの珍宝であり、そして前述した両者と同じく、やはり秘宝でもある、仮定かつ確定した実在者、それは「有徳な人格」である。『道』への「道」であると同時に『道』からの「道」であり、『徳』からの「徳」であると同時に『徳』を転用して転化させる「徳」である、それが「有徳な人格」である。

 独りきりの無私・無欲・無我の礼拝、没我と忘我に自敬と利他の篤信、(がん)哀致誠と慎終追遠に温故知新、そして天への畏怖と崇拝に奉行とその至誠なる敬(けん)ぶり、「交霊」に「神降ろし」や「神上げ」等、これらこそが「如在」と言われる、確かに、内面的・超越的・神秘的・幻想的・哲学的だが、しかし誠に、道徳的・抜本的・進歩的な「御持て成し」である。この御持て成しから極めて多岐多様で非常に複雑怪奇な夢・幻・虚・空・無を学び知り続け、やがて苦・乱・狂・病に襲われるも、これらを超克かつ受容しつつ、夢・幻・虚・空・無を理解かつ詳解しながら、有徳な人格を誠に確りと持養と鍛錬し続ければ、「孤高かつ万有のホスピタリティ」を形成する事が出来るのだ。古語にこうあるではないか、「徳不孤、必有隣。」そして「一心定而万物服」と。実に至り深し!

 「日本ホスピタリティ推進協会」はこう宣言した、「ホスピタリティとは接客・接遇の場面だけで発揮されるものではなく、人と人、人とモノ、人と社会、人と自然などの関わりにおいて具現化されるものである。」と。全く以て、生命体と生命体との間で完成する最高の無形の美品は「相思相愛」であり、有機体と無機物との間で完成する無形への一途にして最終的な完成は「死」である。青少年時代に有徳な人格者に成り、中高年時代に厚徳な適格者に成り、老年時代に高徳な合格者に成り、臨死にて遺徳を誠に確りと全て完成する。この遺徳は陰徳として言語社会・文明社会・市民社会・情報社会の陽徳を誠に冥助する道。「『誠』は天の道なり、(これ)を“誠”にするは人の道なり。」。


開物成務をもっと見る

購読すると最新の投稿がメールで送信されます。

コメントを残す